バテン・カイトスII
10.03 (Tue)

晴れてクリアしたので早速感想だー!
ゲームキューブの数少ない本格RPGです。GCを持っていてRPGが好きな人ならまずぜひプレイしていただきたい。
2ですから、一応1の続編ではありますが、舞台は1の20年前。
2からプレイしても大丈夫なようにシナリオに配慮してあるので、ある意味では2からプレイするのもかなり良いかと思います。
バトルシステム・シナリオシステムも斬新で、今回はキャラクターのデキもよく、平均的に完成度の高い内容だったと思います。
15歳の少年「サギ」は、生まれつきの精霊憑き。精霊憑きとは、異世界の意識と交感するごく稀な人間で、世界を左右する叡智と力を得るといわれている。
サギは家族の生活の助けになればと、給料がよく出身を問わない帝国軍に入隊、その裏の精鋭部隊である暗黒部隊へと昇進した。
早速言い渡された任務は、なんと帝国皇帝の暗殺・・
皇帝の館に侵入したサギたちは、予想外の光景を目にする。
かなり謎めいたストーリーです。序盤から謎がいっぱい出てきて、主人公たちもプレイヤーも混乱して、非常にわくわくします(笑)
あれもわからんしこれもわからんしー・・。
1もそうだったんですが、1は終盤で一気に謎を早口に説明されちゃって、ついていけなーい! となってしまったのがネックでした。
今回は謎の説明が分かりやすくて、そういうもやもやがなかったのがなんといってもよかったと思います!
なぞめくのはいいけど、最後はすっきりさせてもらいたいもんね!
えーと・・まず結論から言って、非常に良作です。
個人的には1よりもよかったんじゃないかなって思っています。
とにかく各論行こう!
■精霊システム
やっぱ最初に述べるべきなのは、バテンカイトス特有のシナリオシステム「精霊システム」ですね。
プレイヤーは主人公サギを演じるのではなくて、サギに憑いている精霊です。なので名前も入力するし、性別も決めます。自分が自分自身として物語に参加していくこのシステムは、すっごく感情移入ができるよいシステムだと思います。
サギは精霊とは幼いころからずっと仲良くやってきた親友のような関係で、選択に迷ったときには意見を求めてくることも多いわけです。そこでプレイヤーは自分の意見をサギに伝えるんですが〜・・・この意思の疎通が前作ではいまいち、選んでも選ばなくてもいいような選択肢だよなー・・と思っておりました。んで今回はどうだったかって、・・・今回も同じでした(笑) もっとここを改善してくれたら面白かったのにー・・。ま、でも今回も感情移入はとてもできる内容でした。 しかし、これはネタバレだからあんまりいえないですが、今回はいまいち精霊システムの意味が・・違ってたんで・・すけどね・・。
サギはいろいろと精霊に意見を求めてきますが、選択肢の選び方によって信頼度みたいなものが変化します。信頼度が高くなると、戦闘時に有利な展開になりやすいというシステムもあります。
けっこー、どっちを選べばいいんだー!?という難しい選択が多いので、困ってしまいますが、うーん・・・・結局その選択肢による変化はどの程度のものなんでしょうねえ・・。
おそらくバテンシリーズ・・次回作は、ない・・・のではないかと思っていますが、もし作るときには何よりもここんところ進化させてもらいたいものです。
■シナリオ
前述のとおり、序盤からかなりなぞめいたストーリーです。
主要キャラクターは3人なんですが、3人みんな、謎の部分を抱えたまま、謎の事件に巻き込まれ〜・・うわー謎だらけ。
しかし1との相関性は・・思ったよりもなかったり・・と思ってたんですが!
ちょっとやりこみしているうちにそうでもないことに気づきました。
直接の相関がなさげに見せているよーですけど、1をプレイした人にしかわからない非常に深いつながりがあるみたいです・・。深いかかわりを持っていると思われる一部のイベントは1のセーブデータがないと1周目で発生しないようになってるらしいです。セーブデータあったのにそのイベントの存在にまったく気づかなかった私(笑)
いろいろ深読みしていると衝撃の事実が・・。
ま、でも、お得意の「匂わせる」という手法なので・・何気なくプレイすると私みたいに何も気づきません。1プレイ済みのひとは、覚えているなら超深読みしてプレイしてください・・。ただ、2の内容は1の後付のような気もするので、微妙にしっくり着ていないところもあるよーな・・そんな気もします。
今回はサブタイトルにあるとおり、前作では伝説としてしか語られなかった神々の時代の謎が紐解かれます。
今回はねたばらしが分かりやすかったのでほんとその点はよかったと思います。前回同様シナリオ中で大どんでん返しもアリありですが・・前作よりは驚き少なかった気もします・・わりとわかりやすかった・・?
あ、それから、全体的に、綺麗なファンタジーと見せかけて、キャッチコピーどおりの汚れた真実を内包するシナリオだなと・・とても思います。
■キャラクター
前回はたくさん仲間キャラクターがいたんですけど、今回は3人に絞ったようです。戦闘に参加するのも常に3人です。なのでバトルの戦略性も高いし、ストーリーも濃くなりました。
この三人のキャラクターもかなり面白い組み合わせなものですから、やりとりが常にほほえましいです。
サギは穏やかで優しい性格。常は平和的ですが、家族や仲間のためなら勇敢に戦います。どうやらマザコン!?で、甘えっぽい・・らしい。母性本能くすぐるタイプらしいです。お子様っぽいしゃべり方の割りに、意外と冷静に物事を見ているところがあるようす、少年と大人の微妙な境目をリアルに描いている気がします。
ギロはいきなりなんと人間ではない!? 幼いころ、サギが見つけたという勝手に動いて勝手にしゃべる不思議な人形です。しかし口はかなり悪く、だれかれかまわず尊大で皮肉なしゃべり口。現実的で冷静なので時に冷酷な発言もするけれど、サギのことを何より大切に思っている様子。ミリィとは常に口げんか。
ミリィは高飛車でなかなか強引な論理展開のトラブルメーカー的なキャラクター。箱入り娘のお嬢様を自称する割にはやんちゃで戦闘能力も高い、見た目に似合わずアクロバットな女の子。それでいて、魔法学校を卒業しているため(魔法は使えないが)知識は豊富。ギロとどハデに口げんかばかりしているが、たまに急にしおらしくなってみたりもする。
この三人の三角関係ですよ・・さんかくう〜?! ありえねえ。
そこがいいところなわけです。
とにかくみんないいやつらなので、最後までみんな好きでした。前回は割りとアレでしたけどね・・、その点でも今回はよかったと思うな〜好感の持てるキャラでした。
長々と三人への愛をつづってしまったけど、そのほかに、前作に登場したキャラクターの20年前の姿を見ることができます・・。前回では明かされないままだったギバリとレイドカーンの過去はリアルタイムで見ることができるし、サヴィナやジャコモ、ゲルドブレイム、果てはミズチ様のママの幼きころまで?!・・まあ、しっかりと語られているのはギバリくらいのような気もしますけどね〜。
■バトルシステム
マグナスシステムが前回から継承されていますが、見た目は前回と同じなのに、内容は割りと違ってます。
やったことのない人のために説明すると、マグナスバトルは、攻撃コマンドを手札から選ぶカード式っぽいかんじなんですが(このカードがマグナスと呼ばれる)、前回は手札から選ぶのに順番はなかったんだけど、今回は選ぶことができる順番が決まってます。マグナスについている数字の小さい順にカードを選んでいくものです。
最初に数字が0の装備を選ぶことができ、123は攻撃のマグナス、4567は必殺技のマグナス。小さい順にしか選ぶことが出来ず、たとえば最初に3を選んだら、012は選ぶことが出来ません。で、順番に出してコンボをしていくってわけです。必殺技マグナスを使うにはMPが必要ですが、MPはマグナスを場に出すことによって徐々にたまっていきます。
結構最初のうちは慣れなくて、前回よりも圧倒的に忙しい戦闘です(イージーモードにするとあんまり忙しくなくなるみたいですが、時間の過ぎ方が変わるので、途中からイージーに変更、あるいはノーマルに変更するとすっごいプレイしにくいです)。とにかくカードを選ぶのに必死になっているとキャラクターが死にそうになってたりとかするので・・このテンポになれて、次々カードを選べるようになるまではなかなか辛い〜。ただ、スピーディーでテンポがいいので、カードバトルとは思えないほど戦ってる!って感覚が強いバトルです。・・・個人的には前作よりも難易度が高いと思うんですが、ゲーム性としては高くなったと思います。前作もよかったんだけどね。今作のほうが、コンボする楽しみが強いとおもいますよ。
また、手札として出てくるマグナスは全員共通で、このデッキを自分でカスタマイズするのも楽しみの一つみたいです。・・でもデッキ構築はかなりめんどくさーいので、オートで構築してくれる機能もあります。私はオートで作ったデッキに手を加えながら進んでました。デッキの組み方によって全滅してしまったりもするので、かなり高度な戦略性を持ったシステムです。
んーと、あとは前作にあった戦闘中、特定の順番でマグナスを出すことで新しいマグナスを生み出すシステムは、今回は戦闘から独立しました。その代わりに、戦闘のマグナスもある順番で出すと、特別な効果を生み出すEXコンボってのが登場しました。EXコンボはなんとなくかっこいいんだけど、出しにくい+覚えにくいのがネック・・です。全部発動させ、コンプリートする!という楽しみはありますけどね。
■マグナミクス
前述の、複数のマグナスから新しいマグナスを生み出すというシステムが今回のこれ。フィールドなどから採取し、イベントにかかわる「クエストマグナス」を複数合成して新しいマグナスを生み出します。
ここんところは前回よりも面白みがなくなった気がするんですよね。たぶん、マグナミクスで生成するクエストマグナスはほとんどサブイベントにしかかかわりがないせいだと思うんだなー。クエストマグナスは一応、戦闘時のステータスにも影響するみたいなんですけど、あまり実感がないので・・。
基本的にサブイベントコンプリートのお楽しみです。
■グラフィック
なんと!!! 前作のフィールドをほぼ完璧に使い回しです!
なるほど・・確かに20年前だってだけで、大して舞台に変わりがないのです。だからほとんど使いまわせる・・コストもかからず、うまいことやってくれたなーってかんじです。
でも前作も非常にきれいなグラフィックだったので、今回もぜんぜん気にせずに楽しめますよ。
あと、相変わらずキャラクターの表情がセリフのところに出てきます。日暮氏の美麗イラスト、素敵です。
戦闘時には3Dでキャラクターがどハデに動きます。今回は特にミリィの動きがアクロバットで華麗です!意外とサギは地味? 技・魔法のエフェクトがハデなのでキャラの動きがよく見えなかったり・・いや、っていうか、マグナスを選ぶのに必死でモーションをよく見ている余裕がありません。イージーモードだとアクション時に操作しなくてよくなるっぽいので、今度・・イージーでじっくりみようかなあ。
■音楽
音楽は桜庭氏ですが、・・・前回もすばらしい内容だったのですが、今回もすごいでよー!!!
生音楽器の相は基本的に前回と同じ。生音豪華です。ゲームの音源も前回と同じですね。重厚感のある管楽器と、透き通るハープがこのゲームの音楽の顔。
しかし桜庭氏といえばやっぱ戦闘・・。前回も通常戦闘がすごい名曲だったのですが、今回もすげええー、すげえかっこいい超名曲です。すごすぎるのでみんな、聴いてくれ。
あと、今回はテーマ曲ありです。なんか桜庭氏の娘さんが歌っているんだそーですよ・・? すごく切なく壮大な曲に、子供の澄んだ歌声で、空の上を舞台にしたファンタジーなこの物語にぴったりだと思います。
お話の舞台が前作とほぼ同じなので、今作は前作の曲をアレンジしたものも結構たくさんありました。全般的に前作よりも落ち着いた美しいアレンジになっていると思います。個人的には町の音楽とかは今回のほうがよかったと思います。が、通常以外の戦闘曲は、前作のほうがバリエーションがあって面白かったな・・と思います。
サントラ・・まだ買ってませんが、サントラのデキとしても、たぶん1のほうが、CDとして聴いたときには面白いかなー・・と思います。
それはともかく、ま、とにかく相変わらずすばらしいデキでありますよ! 桜庭氏ファンなら買って損なし。
■やりこみ
マグナス(カードみたいなもん)は、手に入れたものが記録されていき、コンプリートを目指すという楽しみもあるんですが、前回はせっかくコンプリートが面白いシステムにしておきながら、2周目にこの記録が継承できないというもったいなーいことになってました。
今回は当然そこのところを改善して、2周目でもマグナスの記録をひきついでコンプリートができるようになってます。
でも、マグナスの記録以外、ほとんどクリアボーナスがないみたいなんで、ちょっとやる気がなくなるなー。
マグナスコンプリート以外にも、やりこみ要素がものすごい多数です。マグナスにされた町を復興するイベントとか、みんなのお願い事をきいてクエストマグナスを持ってくるサブイベント、闘技場・・クリアしてからもまだまだ遊べます!! っつーか私も、メインシナリオはクリアしたけどサブイベントがまだまだぜんぜんなんで、これからちょっとやろうかと・・。
というわけで勢い任せに長々と感想を書きましたけど、総論としてはGCではおそらくトップクラスのRPGだと思うんで・・・ぜひプレイしてください!
バテン・カイトスは一応シリーズ作になったわけなんですが、NintendoはWiiでGCのソフトがプレイできるようにするみたいですから、今後GCでバテン・カイトス3が発売・・なんてことはおそらくありえないと思います。
個人的にはこのシリーズに3というのは、どんなプラットフォームにせよ、出ないんじゃないかと思いますけど〜・・・出たらいいですよね・・。個人的にはもっと精霊システムを進化させたバテンの世界に行きたいものです!
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▲バテン2オリジナルサウンドトラック
人気コンポーザ桜庭統氏によるサウンド。基本的に雰囲気は1と同じなんですが、1と同じってことはやっぱすごい素敵ってことであります。
注耳は今回も通常戦闘曲。1のthe true mirrorに勝るとも劣らない一聴惚れするほどの名曲ですよ。あとは1のリメイク曲も多数あります。リメイクではやはりchaotic dance2ですよね〜・・あのchaotic danceが・・・やりすぎじゃねえのー!?って言うのが個人的なファーストインプレッションでしたが、よーくきくと、なんか・・やっぱかっこいいよねー・・! どっちも捨てがたいな。それから娘さんが歌ってるとか言うテーマソングもすごいです。
バテンのサントラは1も2もGC持ってなくてゲームできません、という人にもオススメできる素敵サウンドトラックです。
ゲームクリアしたことだし、そろそろ私も買おうと思っているところ。
ちなみにゲーム内では一度きいたことのあるサウンドをいつでも聴けるんですけどね。






