[感想]ラーマーヤナ(レグルス文庫)



ラーマーヤナ(レグルス文庫)
河田 清史 訳著



有名なインドの叙事詩「ラーマーヤナ」を、童話風に読みやすい言葉で短くまとめてあります。
縦長型の文庫版?で薄め、手に取りやすく読みやすいです。
なお、上下巻に分かれています。

そして内容も かなり面白かったです。
わたしのように、ラーマーヤナを手軽に読んでみたい方には大変おすすめです!






ラーマ王子がシータ妃を救い出す英雄譚


ラーマーヤナとマハーバーラタといえば、…教科書で名前だけ見たが…内容は全然知りませんでした。
最近ヒンドゥー教にいろいろ触れているうちに、なるほどラーマの話だったのか…と。
ラーマはヒンドゥー教では最高神のひとりヴィシュヌ神の化身のひとつとして、たいへん崇められている英雄だそうです。

そのラーマが悪魔に攫われてしまったお妃様を、数々の冒険の後、助けだす物語です。
いろんな世界の昔話と同様にとても興味深く、面白いです。

しかもラーマの物語だけでなく、他の登場人物たちのお話も挿話されており、それでいてテンポを乱さない程度に省略されていると思われ、長すぎず短すぎず読みやすいです。
この訳は、難しい言葉も少ないし、刺激的な表現もなく、子供向けかなというくらい やさしい文章になっていますので、お子様への読み聞かせもいいと思いますよ!!
でもそういう用途で買う人は少ないか…? 少ないと思うけど、わたしはおすすめしたいです。


私が面白かったところ


まずヴァールミキ(ラーマーヤナの作者とされる)の話が冒頭からすごい興味深く面白かったです。
それからラーマとシーター、ラーマの兄弟たちの清らかさにも心が洗われます。
悪魔ラーヴァナたち兄弟とその家族の話も大人にはなかなか興味深いですよ。悪魔にも色いろあるんだよ
あと、タカ族と太陽の戦いについてが、すごく印象に残りました…これぞ神話…!というようなお話です。

実は私はハヌマンの活躍を読んでみたくて買ってみたんですが、思ったよりはハヌマンのことはあっさりしてたかな(とはいえ大活躍していますが)…もっとハヌマンのことを詳しく読んでみたかった…。ハヌマンは、西遊記の孫悟空のモデルになったといわれる猿の神で、ラーマを助けて活躍します。

ハヌマーン - Wikipedia
インド神話におけるヴァナラ(猿族)の1人。風神ヴァーユの化身であり、ヴァーユが猿王ケーシャーリーの妻(アプサラスとする説もある)アンジャナーとの間にもうけた子とされる。ハヌマット(हनुमत् Hanumat)、ハヌマン、アンジャネーヤ(アンジャナーの息子)とも。名前は「顎骨を持つ者」の意。変幻自在の体はその大きさや姿を自在に変えられ、空も飛ぶ事ができる。大柄で顔は赤く、長い尻尾を持ち雷鳴のような咆哮を放つとされる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%8C%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%B3



読み終わってみると、もっと詳しいラーマーヤナの訳を読みたいな~って思ってきた。
かといってきっとほんとは難しくて長いしたくさん詩が入ってたりするんだろうなあ…。

それから、ラーマたちがシーターを助けるために乗り込んだランカー島は、実は現在のスリランカだそうです。
しかも、インドとスリランカの間にある「アダムスブリッジ」(ラーマズブリッジとも)と呼ばれている不思議な地形はそこに渡るためにラーマたちが作った橋の跡と言われているそうですよ。
アダムスブリッジ調べてみるとほんとに橋みたい…すごく不思議です。 わくわくすっぞ!!

アダムスブリッジ - Wikipedia
インドとスリランカの間のポーク海峡にある、石灰岩でできた砂州と浅瀬の連なりである。ラーマズブリッジ (Rama’s Bridge) とも。
7つの小島が橋脚のように点在する。103のサンゴ礁からなり、地質学的成因は未解明である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8




昔話の一つとして、おすすめの本!


とにかく、教養とか、ヒンドゥー教がどうとかいう以前に、面白いです。
この面白さはやっぱ、昔話(伝説)に共通の面白さですね。わくわくすんぞ!っていう。
物語には母型がある、というはなしは、私は松岡正剛さんの千夜千冊を読んでて知ったんですけども、まさに、ラーマーヤナもそういうもののひとつなんでしょうね。そしてしかも、その母型を持つ物語は、なんだかんだ小細工なしで、とにかく面白い。ぶっとい柱が走ってるからそうなんだろうな。皆自然と共通に、その道へと向かっていく、物語のかたち。結局それが面白い。

この本は値段が高いのだけがネック…。1冊800円位する!
小さくて薄い感じなのに、この値段は高い!という印象です正直。
でも、中身は読みやすくて、面白い!
世界の昔話のひとつとして、ぜひ、手にとって頂きたい、面白いお話です!




ラーマーヤナ(レグルス文庫)
河田 清史 訳著

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