[感想]Helck (裏少年サンデーコミックス)



Helck (裏少年サンデーコミックス)




妹におすすめされたので読んでみました(七巻相当までかな)
web漫画アプリ「マンガワン」で無料でも読むことが可能です。

魔族VS人間のファンタジーものですが、ダークなようで純真なところがいい。
主人公や仲間たちが、絶望的苦境の中でもいつも純真なところが心温まりました。








あらすじ


魔族の帝国は、各地を治める十五魔王の一人を人間の勇者によって討たれたため、新たな魔王の選定を行っていた。
その候補者の中に…しかも圧倒的優勝候補としてなんと人間の勇者ヘルクが混ざっていることに気づいた四天王ヴァミリオは、彼を選考会から排除しようとするのだが、
ヘルクは「人間滅ぼそう
と、輝くばかりの笑顔で言うのだった…

ヘルクを警戒し、注視し続けるヴァミリオだが、いつまでたってもその真意は読めない…
圧倒的に強く、純真で心優しく、魔族を愛し、料理もうんまいなんでもできちゃう超筋肉勇者ヘルクの真実とは…?




お話について


序章はかなりコメディテイストですが、ヘルクの真実が段々と明らかになってきて中盤からはシリアスな展開になります。シリアス展開が濃厚なので、あの最初のコメディ必要だったのか?と、思ったりもするんだけど、考えれば考えるほど、必要だった気がする。ヘルクやヴァミリオ、魔族の人柄を言外に説明するにはああいうほのぼのしたシーンが必要だった気がするのですよね。
魔族なのに脳天気な民衆の姿を見てると、我が聖典ぷりん帝国を思い出さずに居られなかったのもよかったです(笑)ほのぼの。

独自性がすごくあるマンガってわけじゃない気はする。この部分はあのマンガに似てる、この部分はあのマンガのような…みたいな感じがしている。でも、なんかいいのは… この漫画の独特の魅力があるとしたら、 それは、味方側の登場人物みんな純真で、心優しくて、一生懸命、しかも苦境にあってなんか明るい!ってことだと思いました。脳天気さ、も多少あるんだけど、苦境劣勢悲観を飲んだ上で、底が明るく優しい。だからダークな展開を見てても、あんまり辛くならないところ。読者もダークな話を読んでいても、主人公がんばれ!って思えるところがいいな、と思います。

そう、がんばれ!って、ヴァミリオちゃんも言うんですよね。クールなデキる子の四天王ヴァミリオちゃんが、ヘルクにがんばれ!って言う。なんかそれ、すごい!って思いました。根の素直さがなきゃできない発言。根の素直さが、作品全体から感じる。根っからの少年漫画ってことだよね。私、好きです。そういうの好きです。
かといって、あらすじを俯瞰すれば、実際のところダークな展開が主軸なんですよ。でも、優しく強く素直なヘルクとヴァミリオたちに頑張れ!と言いたくなるそんなマンガです。

そういう割と単純脳筋な根の明るいダークファンタジーは口にあわないって人には、あんまり面白くないかもしれないですね。あと、ギャグは常に散りばめられている作風です。

構成は、進撃の巨人のように、世界の枠を細かく設定していてそれを明かしていくタイプのお話かなと思いました。ただ、伏線を張っているぞ、と言う感じがばりばりするというか、伏線はわりと読者に気づかせてる方かなと。web公開の最新話まで読みましたがまだまだ伏線をたくさん用意しているというかんじです。あれとかこれとかも明かしていくんだろうな、まだまだ続きそうだなあ。

いちおう、ドラクエなどのRPGの型「勇者と魔王もの」を一つのベースにしているんですけども…読み進めると、そんなにドラクエ臭くないな、独特だなと感じてきます。ただ、戦闘レベルの表現はもっと効果的に使ったらいいのになって、ふと思った。レベル的に追いつめられていく魔族をもうちょっと数字を頻繁に見せて煽ってもよかったかな。


キャラクター


女の子かわいい。女の子。ヴァミリオちゃんは言うまでもなく可愛いが、アスタの可愛さはかなりのものかと! 女の子のデザインがいいですね、ファンタジックで、それなりにシンプルなデザイン、線の感じが好き。

男の子も、なかなかいいです。美形キャラはかなり可愛い美形で、美形じゃないキャラはシンプルで。そういえばむさいオッサンはあんまりいないような気がするけど、たぶんヘルクの筋肉が目立つように、似たような筋肉を出さない方針かもしれない(笑)

ただ、ヘルクは顔が変わりすぎですね(笑) 最初は団子鼻だったのに、最近はしゅっとしているぞ。あとどうでもいいけどヘルクは、エルシャダイのイーノックに見えて仕方ない私でした(笑) 性格も純真だし、なんか似てると感じている。ヘルクはいいやつだ…。

それから、憎めないマスコットキャラや変なヤツを作るのがお好きな作者さんなようですね。ワンピースとか…フェアリーテイルとか、あのへんのようなかんじです。

魔族(味方)キャラは基本的に楽観的で純真な人物ばっかりで、読んでて癒やされます。アズドラさんがバカすぎるからでしょうか(笑) でもクールで悲観的そうなヴァミリオちゃんさえも、キラキラ輝く明るさが底にある。

敵キャラたちは絶望的な空気が漂っていますけど、経緯的にはなかなか…おいしい…というか…別の意味でかなり魅力的ですね。



ちょっと中身の話


ヘルクと隊長の再会のシーンは泣くしかなかったですね。
ヘルクの笑顔を見たら、込みあげました、涙が絞り出されました。ヘルクのこの上ない優しさは、何の味付けも要らないほどに感動的です。
それからそのあとのヴァミリオちゃんの決断にも泣くしかなかったです。ヘルクと人間の悲しみと優しさを、全部まるっとぶち込んで、最高の解答をずばっと出してくれたヴァミリオちゃんの…魂の美しさ。ありがとう…ヘルクじゃなくてもそう言いたい。
結末がどうかじゃなくて、そう言ってくれたこと、ありがとう…!!ほんとうに…。
と、思いました。

ヘルクとクレスの壮絶な過去は、重くて残酷な雰囲気に包まれているんですが、ヘルクもクレスも完全無欠の魂を持つ英雄なので、悲劇的でも、英雄譚って感じがします。ヘルクとクレスって、後で気づいたけど、ヘラクレスですよねたぶん。このふたりは名前のとおりに、そういう、神々しい感じがします。どっちもかっこいいですよね。



今後の展開としては…今後もいろいろあっても、きっと…
彼らは人間を救うのだろうな …と思います。
頑張れ、ヘルク!そして作者さん!





Helck (裏少年サンデーコミックス)


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