[感想]ビタミンCがガン細胞を殺す - 柳沢厚生



ビタミンCがガン細胞を殺す
著:柳沢厚生




どうしても風邪を早く治したかった時にネットを検索したら、風邪にビタミンCを大量に飲むと効くという話が出てきました。
とりあえずビタミンCサプリを買って飲んでみましたが、早く良くなったかどうかは不明でした…

先日読んだプラシーボ効果の本「抗うつ薬は本当に効くのか」を兼ね合わせて考えると、ビタミンCにもプラシーボ効果があるのではないかと思ったんですが、がん治療にビタミンC大量投与という方法が有効という本がいくつか出てきて、興味を持ったので読んでみました。







概要~お医者さんのこころ


この本は、様々な代替医療も患者さんのためならばいろいろ試してみるという理念を持ったお医者さんが著している本です。以下の病院を経営されているようです。

スピックサロン・メディカルクリニック
http://www.spicclinic.com/



そんな先生のもとに、外国人の方から「私はがんです。ビタミンC点滴療法を受けたいのですが…」というメールが来たところからお話が始まります。先生は、ビタミンC??しかも大量に点滴!?と驚きながらも、ビタミンC療法を勉強して患者さんとその治療を行い、実際に効果があったという流れ。

単に、「ビタミンCは効くのか!?科学的に考えてみた!」みたいな第三者的な本ではなくて、とても主観的で、体験レポート的な本で、共感できました。 客観的であることも時に重要かもしれないけれど、客観的な体裁だけで著者の気持ちがこもってない本は、やっぱり面白くないんですよ。この本は、先生の考え、心がこもってて、ほんとに面白かったです!

この本ではビタミンC療法の根拠となっている論文の紹介のみならず、先生が自分自身でアメリカで見学してきた話、がんをどのように捉えるか、最後に、代替医療でがん治療にあたってきた先生との対談もあります。全体として、ビタミンCを含めて、今は認められていない方法でがん患者をどのようにサポートしていくかという高い理念、暖かな心が伝わってくる本です。

私はがんでもないし、現在深刻ながん治療中の家族もいないので、がんを直したいという気持ちで読んだわけではないのですが、これを読んで、がんに対する見方と言うか…医療についての見方というか…そういうのが、なんか暖かい方向に向けて変わったような気がしました。

著者含め、この本に出てくる先生方は、医療によってひとりひとりの人生の質(QOL)を向上させることをあくまで理想に掲げている、それが伝わってきます。科学的な作用で生命を延長させるという機械的な医療ではなく、本当に高い理念があって、患者さんに心を通わせてるんだなあ…と。この先生方にとっては、きっと、ビタミンCがどうのこうのじゃなくて、どんな方法でもいいわけです。
ビタミンC療法でがんが良くなった患者さんに、病院みんなでお祝いして涙を流したというシーンが、それを表していると思います。

たぶん、がん患者の方がこの本を読むと、希望が湧いてくるかもしれません。それは、新しい治療法に対してだけではなく、そういうお医者さんもいるんだ、暖かな人の心によって、人生をもっと向上させることが出来るんだ、という希望が。紹介されている、アメリカの療養施設の様子を読むと特に、そう思いました。こういう病院がたくさんあったらいいのにな~。

しかし、ビタミンC療法はアメリカでもかなりお金がかかる方法らしく、この本に出て来る先生方がやってるような新しい治療法もおそらくお金がかかるから、そういう理想的な治療とそれに伴うQOLの向上は 結局お金持ちにしか得られないものであるとも言えるかもしれません。

でも、この本を読んで感じたのは、QOLを向上させるのは、物質的なものだけではない…ということです。
いろんな方法で、それは向上させられるに違いない。
例えばこの本を読んで、こういう先生がいると知るだけでも、心が温かくなる気がします。




で、効くのか、ビタミンC


ざっと読んだ感じとしては、お医者さんは効果を感じているとのことでした。特に、副作用がまったく無いのが素晴らしいと。
効果としては、がんが治る・腫瘍が小さくなるという劇的な場合もあるけど、その効果の出方は人によって違う。しかし、痛みの軽減や、QOLの向上はかなり感じられるとのこと。余命も伸びる傾向とのこと。
これだけで十分すごいな…と思いました。

しかし、経口で摂取する方法では、がんに劇的効果をもたらすほどには血中濃度は上がらないので、点滴での投与が基本だそうです。

最後に対談がありますが、それがほんとに先生方の臨床的な経験からの偽らざる がん治療についての対談で、非常に興味深かったです!
そこで対談している先生が、ビタミンC以外のサプリメント療法も行っているらしく、ビタミンC以外でも、抗がん剤の副作用を抑える効果が感じられるとおっしゃっていることが、特に興味深いと思いました。大量の野菜ジュースを飲むと効くとか。
ということは、経口で摂取のビタミンCでも、ある程度痛みを軽減する効果があるってことだろうなと思います。
野菜ジュースで効果があるなら、大量のビタミンCでなければ効果が出ないわけじゃない気がするので、これはもしかしたらプラシーボ効果が大きく出ているような気もします。

しかし、ビタミンC療法などをプラシーボ対照試験はしませんと先生方がおっしゃってて、それは、深刻ながんで悩んでいる患者さんに偽りの薬を与えることはできないと本気で考えているからなんですね。
先日読んだ「抗うつ薬は本当に効くのか」で、プラシーボ試験は倫理的な問題が…って書いてあったことが、いまいち私にはピンときてなかったんだけど、これを読んでよくわかりました。確かに…余命わずかと宣告された人たちに、偽薬を投与して試験するわけには行きませんね…。
それに、プラシーボ効果であるということがもし判明すると、そのプラシーボ効果が減退してしまう可能性もあるんだよなあ。
深刻な病気の場合は、何の効果であっても、QOLが向上するならば、それに越したことがないようにも思います。

私としてはこの本を読んだ結論としては、ビタミンCは効くってことでいいと思います。
立派な論文で効果があると理論的に証明されてて、実際にけっこう行われてて、けっこう効果が出てて、しかも副作用が全くでなくて、お医者さんも手応えを感じているのだから、わざわざ疑う必要はないと思います。体は、気持ちと密接につながっていて、疑いを持てば効果が出なくなることさえある(ノーシーボ効果)のだそうですから。




プラシーボ効果とがん


がんも、プラシーボ効果によって大きく左右されるのでは??という話が、「抗うつ薬は本当に効くのか」にも書いてありました。
がんは、治療が難しいことからも、たくさんの代替医療やら、いろんなサプリメントやら、いろいろ世に出回っていますよね。実際患者さんが、これが効くと言ってサプリメントを飲んでいるという話を聞いたことがあります。その患者さんは、本当に確信して信じているのです。その信じる気持ちがあると、きっとQOLは向上するし、痛みも軽減するんだろうなと、思います。

世には、そういう怪しげな?サプリメントが、本当は効果がないと暴かれたり、また新しいものが登場したりと繰り返していますが、信じている人にとっては本当に効果が出るとしたら、偽物かもしれないサプリメントだって、その人にとっては奇跡の薬なわけですね。痛みが減ったり、QOLが向上している。でも実は販売している人は、それが偽物と知ってるのかもしれない、すると詐欺といえるのかもしれない。だが、それを外部の人間が「これは偽物で、本当は効かない」と言って、プラシーボ効果を奪うことは、倫理的に正しいといえるんだろうか。その人から奇跡の薬を奪っていいんだろうか?その言葉一つで、痛みが増して、人生が苦痛に感じながら余命を終えるとしたら?
難しい問題です。

プラシーボ効果はあらゆる薬に表れるようですから、ビタミンCがたとえ本当に素晴らしい薬効を持っているとしても、更に上乗せしてプラシーボ効果が出ているんじゃないでしょうか。ならば私は、疑念を抱いて使うより、プラシーボ効果も含めてすべての良い効果を受け入れたらいいと思います。

点滴だけではなく、さらに経口摂取も行えば、プラシーボ効果は増すんじゃないかと思います(プラシーボ効果は、服薬の回数によって高まると「抗うつ薬は本当に効くのか」に書いてあった)。
ならば、飲もう! と、思いました。



ビタミンCと風邪


ビタミンCはあらゆることに効果があって、ウィルスをやっつける効果もあるらしいです。故に、飲んでいると、風邪予防にもなるらしいです。ただし、普通にパッケージに書いてある目安量では足りないみたいです。その数倍くらいを何度にも分けて飲むといいとか。

そんなに飲んでもいいのか?ってことについては、がんのビタミンC療法でその比ではないほどの大量投与をしても副作用が出ていないことから、全く問題ないらしいです。ビタミンCは水溶性ビタミンなので、取りすぎても使わなかった分は尿で排泄されるのだそうです。※脂溶性ビタミンは取りすぎると副作用があるので注意です※

そこで私も最近、ビタミンCを飲んでみることにしました。
思うに、風邪を引かなくなるだけではなく、もっといろんな効果が出るのではないかと期待しています、多分プラシーボ効果によって。ビタミンC飲んでるから大丈夫!って思うと、きっと気持ちが元気になり、活力がアップするんじゃないだろうか。ストレス耐性も高まるのではないかと。
ビタミンCはサプリメントのうちでもかなり安い部類であるところが特に良いですね! しかも飲み過ぎの心配もないのだから、とにかくもう飲んじゃえ! 具合悪いかもと思ったら即座に飲む!

風邪になりにくくなるならそれに越したことはないですよね。風邪は、なってないときは、へへん、風邪なんて~と甘く見てますが、実際久しぶりに罹ると、ぐわあああツライ!つらすぎる!!甘く見てスミマセンでした!!ってなりますから。健康は大事です。健康は、ただ生命と体のことだけじゃなく、心の土台でもありますね。体がツライと、心も荒むからね。

父にも飲ませてみたら、腰痛が改善した!ような…と言ってました。プラシーボ効果じゃないかなと思いますが(笑) 何効果であれ、ずっと悩んでいる痛みが良くなるなら、いいと思うんです。でも、ビタミンCはコラーゲン生成にも関わるらしいから、そのおかげかもよ!と、言っておきました。
プラシーボ効果を高めるためにも、こういう本を読むといいと思います。父にも読むように勧めたいところです。



ビタミンCがガン細胞を殺す
著:柳沢厚生





病気というのは、本当に困った心身の苦しみが起きた状態のことだと思うんです。そういう状態の時、ひとは、ほんとは機序とか証明とかそんなの関係なく、はやくよくなりたいものだと思うんです。 風邪程度でも自分はそう思います、とにかく良くなりたいと!喉の痛みが取れればなんでもいい!って思う。

ビタミンCが本物か、プラシーボなのか、そんなことを悩むより、あらゆる良い効果を、受け入れられればそれに越したことはないと思います。
しかし、回復することを拒む心理作用というのもあるようですね。あらゆる感情に抵抗が起きる。
とすると、すべての治癒効果を受け入れるためには、思考と心の修行も必要なのかも…。
いや、ただ素直に、よくなりたい!よくなるぞ!と願うことでしょうか。
悲観的な未来を予想しないことでしょうか。
ネットを検索してたら、ビタミンCが風邪に効くかどうかの実験では、子供のほうが早く良くなる効果が高かったという結果を見かけたんですけども、それって、子供の体のツクリの問題だけじゃなく素直に効果を受け入れることができるからかも?

実は、妹の家族がウィルスでダウンしてたので、ビタミンCを飲むように教えたんですが、結局一番小さい子が症状悪化してしまい、看病するママがダウンしてしまったところ、子どもたちも次々に熱を出してしまったようです。ビタミンC飲ませてたのに~!と、言われましたけど、これは、ママが体調を崩してしまったことによる精神的なショックが子どもたちの免疫に悪影響を与えたんじゃないかなあと私は思いました。子どもたちにとっては、やっぱりママが最大の心の支えですから、ママが病気になると、子どもたちも元気をなくすと思うんですよね。そういう心の作用は、少量のビタミンCで対抗できるレベルではないんじゃないかなと。子供だから大量に飲ませてたわけじゃないと思うし。
やっぱ、ママの健康が第一ですね。
家族がみんな健康だとみんな健康に向かいやすくて、だれか病気だと、みんなも引きずられちゃうに違いないって私は思っています。つまり、体の健康と心の健康が常に相互作用するんじゃないでしょうか。どっちも大事ってことだと。

健康でいたいですね。長生きするためじゃなくて、心が健やかであるために。

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