[感想]パニック障害なんてこわくない! - ベヴ・エイズベット



パニック障害なんてこわくない! - ベヴ・エイズベット




オーストラリアの人気マンガ家さんが自分のパニック体験をもとに、パニック障害の心構えを、イラストとシンプルで明るい言葉づかいで書いた本。

表紙にあるイラストがこの方の絵です。本全体にコミカルな絵がちりばめられています。
コマ割りされた漫画になってるわけじゃないけど、文字も大きくて少ないし、横書きだし、文章には必ずイラストがついてるかんじで、漫画っぽいとも言えます。

とても気楽に読むことが出来る本です。





パニック障害のひとに語りかけてくる本


知識を得る本ではなく、語りかけてくる本です。1回読んだら理解した!という感じの本ではないのです。
だから、この本は、パニック障害を患う方が発作を起こしたときや滅入ったときに、落ち着くために読むような使い方がいいと思います。
つまり、手元においておくのがおすすめの本だな、と、読んで思いました。
私は図書館で借りて読んだのですが、借りて読んでもあんまり意味のない本だと思います。これはツライときにいつでもまた見てみる、そういう本です。

アマゾンでレビューを見ると 新しい知識が得られなかった、だからどうしたらいいの?という意見が多いのはそのせい。
この本は知るための本ではない。少し気が楽になるための本。気分を楽にするその方法を思い出すための本なのです。滅入ったり、発作を起こしたときは、わかっていたはずの対処法を思い出せなかったり気づけなかったりすることがあるのだと思います。それを、気楽な感じで、「大丈夫だよ!」と言いながら、教えてくれる、そんな本なのだと思います。

だから、語りかけるような口調で書いてあり、明るいイラストが散りばめられています。難しい言葉もありません。
故に、すぐに読み終わります。
おそらく、気が相当滅入っているときでも読めるように配慮された本なのだと思います。


パニック発作を 「あいつ(IT)」と呼ぶ本


この本では、パニック発作またはパニック障害を「あいつ(IT)」と呼んで、コミカルな怪獣の姿で描写しています。
表紙画像をよく見ると、その怪獣(パニック)と、その怪獣を飼っている主人公(患者)の絵が描いてあります。
著者は漫画家だそうで、こういう画風の漫画を描いてるんですね。スヌーピーのシュルツさんの絵を思い起こさせます。

パニック発作を「あいつ」と呼んで擬人化することに抵抗を持ったというレビューも見受けられました。私も実はそんな気がしたのですが、別の本を読んでいたら、このように自分の不安などを擬人化する・物語化するという方法は、セラピーの一種として考えられている方法なのだそうです。そうやって自分と切り離して、意識を逸らす。それに抵抗し、自ら不安を呼び寄せることのないようにする、という方法なのだと思います。

ただ、その姿がこの恐竜っぽい怪獣だ!と、読者みんなが思えるかどうかは別の話。理想的には、その姿は、個人それぞれが自分の想像力を駆使して納得のいくものにするほうがよいみたいです。この怪獣じゃない…と思った人は、別のものを想像すればいいのです。ただ、それは自分がコントロールできそうな姿のほうがよさそうですね…ゴジラみたいな強そうなやつじゃなく、比較的弱そうなやつにしたほうが、いいと思われます(笑)


けっきょくどうすればいいのか?


この本に限らずいろんな本を読んでわかったことには、パニック障害を含む不安障害をいかに改善していくかについては、呼吸法などの対処法や、不安を擬人化して切り離す方法、不安は自分の責任の範囲外であると考えて切り離す方法、自分は暴露療法のように経験を積んで不安に打ち勝てるという認識を改めていく方法、また、家族や友人に相談して、一人だけで不安に立ち向かわなくてもよい、頼れる人が他にいると認識していく方法などがあるということです。
結局は、自分の気質(遺伝を含む)と認識の問題なので、薬でやっつけられるウィルスとは違う、みたいですね。地道な努力が必要だそうです。

この本にはそのことがふんわり書いてありますが、まとまっているわけじゃないので、よくわからんかもしれません。どっちかっていうと、すでにいろいろ勉強してわかってる人に思い出させる本かなと。
理論的に納得したい方は別の様々な本で勉強する必要があるかもしれません。



感想まとめ


この本は、結局、上記の通り、パニックのために疲れ果て、憂鬱になっている時に、どうやって気分を改善していくかを 軽やかなペースで語りかけてくれる、思い出させてくれる本です。

借りて一読しただけじゃあ、あんまり効果を感じませんでした。
手元においておくと安心するんじゃないかなと思います。借り物だと思うと、あんまり頭に入ってこないです。

この絵柄とか語り口が苦手だと、意味をなさないかもって気がします。
一度中身をぱらぱらっと見てから買うのがいいかもしれません。



パニック障害なんてこわくない! - ベヴ・エイズベット










以下は感想ではなく、自分の話です!




パニック障害と私


実はうちの90歳近いばあちゃんが数年前から、何らかの発作を起こすようになったのですが、私も家族も精神科の病気には詳しくなく。父が発作時に、心臓の病気なのかも?と、救急車を呼んだのです。そしてMRIとかなんとかいろいろ検査をしたら、検査時もパニックを起こして検査ができないと病院に言われてしまいました。異常が見つからないまま入院が続いたのですが、その病院は精神科がないため、何度も内科的な検査を試みて、解決しませんでした。
その間に私も色々調べてみた結果、パニック発作の症状に最も近い、という結論に達しました。おそらくパニック障害なので、内科的な検査はもう不要ですから、精神科に紹介してほしいと訴えたのですが、なかなか医師が納得してくれなかった。結局、精神科を紹介してももらえなかったので、内科の医師の進言を振り切って、検査を中止し、発作時に車に乗せて精神科にダッシュでGOし飛び込み診察してもらいました。
田舎の小さな精神病院なので、怒られもせずすぐに診てもらうことが出来、結果、パニック障害かもしれないということになりました。老人では発症は珍しいので、よく分かりましたね…と褒めてもらいました(笑) が、老人性鬱と関わってパニック発作が出ることはあるみたいですね、ネット調べたら、そんなことが書いてありました。

と言うわけで、うちのばあちゃんは強迫性障害(確認)でパニック障害な感じなのですが…
どうも最近私も不安障害の症状に悩まされ始め…
いろいろ調べた結果。
これはつまり、遺伝的な体質だ…!!と気づきました。(ちなみに気質の似ている父も、おそらく不安傾向があると思われる)
しかも、私も不安が頂点に達すると、パニック発作のような症状を起こしているようだ、と自分で気づきました。

そこで、パニック障害についての本を調べてたら、これが評価高かったんで借りて読んでみたわけです。



自分の体感から考える、不安障害とパニックと気質


※以下の意見について、私はこの病気でお医者さんに掛かっていないし、医学的な知識も特に持っていないので、単に個人的な体感であることをお断りします。
パニック障害は、不安障害の下位分類であるらしいです。体感的によくわかります。
パニック障害は、ほんとうは、「パニック発作」に対する不安障害であり、パニック発作そのものと別に考えられている、のだと思います。つまり、またあの発作を起こすかもしれないという不安障害、らしいです。

私の体感からすると、この発作のようなものは、なんらかのきっかけによって生じてしまった強い恐怖心が反復思考によって加速的に増強され、動悸・息切れ・しびれなどといった身体症状を起こしてしまう。そしてさらにそれが恐怖感と循環的に連鎖し高まるものだと思います。
その「きっかけ」によって、広場恐怖とか社会不安障害・恐怖症・強迫性障害・PTSDなどに分類されている。しかし全体としては、不安(恐怖)を感じすぎるという気質であり、どの不安障害でも、その恐怖感が頂点に達すればパニック的な発作を起こす。それぞれ細かく分類しているけど、結局根元は一緒だから、広場恐怖も社会不安障害も恐怖症も強迫神経症もどれも併発することは十分にあって、いちいち分類することにあんまり意味がないと思います。わたしてきには結局どの不安障害も本質的には全般性不安障害と言っていいのではないかと思っています。対象を明確に生じたときに、それぞれに分類されるにすぎない。と思います。

私は自分が不安障害とはごく最近まで気づいてなかったんですけども、なんかおかしいなあと思っていろいろ調べたら、まさに不安障害の症状だとわかりました。
私自身の不安障害はいったいどれなんだろうと考えていましたが、現在は「分離不安障害」がもっとも強いです。愛着あるものから離れることに恐怖を感じるというものです。私の場合その対象は飼い猫なのでした。きっかけはいろいろと分析できますが、根本的な問題は遺伝的な気質であろうと思います。繰り返し考える気質・恐怖心の強い気質(そして愛着の強い気質も関係していると思います)。もし私が猫を飼っていなければ、また別の不安障害になっていたことでしょう。結局不安障害は全部同じもので、はじめに恐怖があり、その対象は、一番気にかかるものになり、それはなんだっていいのだと思います。もし猫がいなくなったら次は違うものに対する不安障害が起きてくる。本来必要以上の恐怖が起こる気質・体質が改善されない限り。

ちなみにうちのばあちゃんは、強迫性障害(確認)と、ストレスから起きるパニック障害って感じです。老人性鬱と関係しているようにも思いますが、もっと若いころから強迫性障害は強かったようです。

ところで、パニック発作と神経(原)性ショックってかなり近いのではないかと思うこのごろです。

神経性ショック - Quint Dental Gate
精神的ストレス(不安、緊張、恐怖感)と肉体的ストレス(痛み)により交感神経が緊張して血圧上昇、頻脈を起こす。生体はこれを正常に戻そうとして副交感神経がはたらいて血圧や脈拍を下げるが、このはたらきが過剰になればさらに血圧低下・徐脈にまで進んでショック状態となる。
https://www.quint-j.co.jp/web/keyword/keyword.php?no=38356



私と父がよく、食あたりのときにこの神経性ショックを起こしてしまうんですよね…。最近まで、それって食あたりの症状の一種だろうと思っていましたが、あまりにも激しい症状で、おかしいな?と思って調べてみたら、これだな!とわかりました。
食あたりごときでこれを起こすのも気質と関係しているのではないかと睨んでます。「おなか痛いよー!!やばい!やばいよー!!」っていう、強過ぎる精神的ストレスで起こしているんだと思うんです。もっと神経症気質じゃない人なら、ショックを起こすまでにはストレスを感じないのかもしれないなって。

ちなみに、このショックは歯医者恐怖症の方が起こしやすいらしく、上の参照は、歯医者さんのための情報サイトです。そういえば、私の友人はかなり重度の歯医者さん恐怖症で、治療時に本当に吐きそうになるため、笑気麻酔が必須らしいです…。そういうひとも同じように神経症な気質なんじゃないかな??とおもいました。




パニック障害なんてこわくない! - ベヴ・エイズベット



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