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[感想]終極エンゲージ(ジャンプコミックス)


終極エンゲージ
原作: 江藤俊司  漫画:三輪ヨシユキ



表紙が素敵でなんか心惹かれて、読みました!
5巻で完結しています。

こう見えて、なんだかスタートレック!な感じがした、かっこいい宇宙人女子満載のバトル漫画ですぞ。




あらすじ


遠き未来…宇宙のあらゆる惑星のあらゆる人類を統べるのは「宇宙の卵」に選ばれし地球王。
その妻となり女王となるために、宇宙最強の女を決める、地球女王決定戦が行われる。
ただひたすら、強き者だけが女王となる。
王子が愛した女は、強くなかったから殺された。
ただひたすら、強い女が彼の妻となり 女王となった。それは悲劇だった。

それから幾年。
次代の王子 主人公クリシュナ・ユガもまた妻となるべき女を、ただ強いというだけであてがわれてしまうのか?
いいや、彼はそんなおとなしいやつじゃないし、そんな常識的なやつでもない。
彼は創ることにした---宇宙最強の妻を。




宇宙最強女子決定戦


可愛い女の子たちが、最強を目指して戦う☆
みたいな漫画にも聞こえそうですが、いいえ違います、ガチです。ガチ。
ガチで強さ求めますし、精神的な強さの問題じゃなくて、生物学的な強さも加味した宇宙人バトルです。
でも、武器で戦うSFロボットバトルとかでもなく、ガチで肉体のぶつかり合いです。
宇宙人女子バトル漫画です。

正直、なんかもう、萌とか全然関係ない次元で、強い宇宙人を愛でる感じ?

というユニークな内容だったのですが、5巻で終わってしまったので、この漫画の良さにたっぷり首まで浸れる前にきれいに終わってしまったなあ~!という感じです。
4巻から明らかに、あっ、これは…急いでる、やばい、終わっちゃう予感…もっと長い予定だったのに畳み掛けてきてる!という感じがひしひしとしたんで、そこが残念でしたが。

伏線もいろいろ回収してあるし、どのキャラもとても爽やかにお話が終わっているし、後日談も爽やかだし、いろいろ思い馳せるところもあって感動的でもある。
でも、もっと宇宙人をじっくりたっぷり愛でたかったわい~…もっと見たかった、いろんな宇宙人を…あああ…。
というもったいない感じがしました…でもかといって、そんなに不満がたらたらなわけじゃない。きれいに終わってるからこそ、欲が出る、こんなにしっかりした作品なら2倍位は読みたかったよぅ~世知辛いよお~という。
やっと各宇宙人女子の良さが感じられてきた!と思った頃には急展開でした。


宇宙人女子は、ヒロインのカルキ以外は地球出身の選手がいないので、みんなちょっと宇宙人な見た目なんですよ。萌的かわいい女子がほぼいないです。むしろ怖い・面白い見た目の女子が多いかもしれない感じなのですが、段々と…親愛の情が湧いてくる。

なんかとってもスタートレックな感じを感じていました。スタートレックの宇宙人はみんな人間のような二足歩行型だけど、いろいろすごい見た目しているでしょ。でも中身はふつうに人間味があって、なんだかんだで好きになっちゃう。すごい見た目もまただんだんと大好きになっちゃう、あの感じです。いいです。
主人公クリスの母親が特にそうですが、怖い見た目の最強女王なんだけど、中身はとても人間味にあふれる人…ってのが巻を追うごとに分かっていって、たぶん、この漫画で一番魅力的なのはお母さんだと思いますよ。(あとすごくスタートレックに出てきそう)
意外とこういう宇宙人女子たちが出てくる漫画って読んだことなかったなあ、今までにない手触りだなあと思いました。

ちなみにバトルは基本的に徒手っぽいですが、必殺技とか最初から最強モードに振り切ってます。それも設定上そういうものなので、弱いところから高みを目指す内容じゃないのも、王道ではない感じでしたけどね。



王道じゃない、クレバーな、だが爽やかな


感想書いてて改めて思いましたが王道じゃない、この漫画。
第一話冒頭から予想を裏切られる展開の連続だし、
主人公は爽やかな見た目でろくでもない悪魔的頭脳の持ち主で、ヒロインはまさかのXXXXだし…
最初から主人公もヒロインも超必殺技を身に着けているし、ほぼ無敵レベルだし、
その他諸々…王道じゃない!
だけど終わり方は非常に爽やかで綺麗にまとまってて、
設定もきれいかつ細かく、なるほどと思わせるし、説明もスマート。
そして様々なキャラも出てくるし、みんな魅力もある。
でもやっぱり王道じゃない!

なんとも言えない不思議な手触りの少年漫画でした。
今どきっぽい、クレバーさ…というか。今どきっぽい感性なのかもしれない。

みんないいやつだ、かっこいいし、魅力もある。
だけど、どろっとしたものがあんまりなくて、痛切さや激烈な熱気もなくて、怒りも悩みもあんまりなくて、でも悲劇があったりもして、それでいてきれいにまとまっているんですよ。
ウオオオオオ!!みたいなのがあんまりなかった。爽やかできれいだった。

きっとこの不思議な感触は原作者さんの持ち味なんだろうなあと思いつつ読んでました。まさに、クリスのような人なのかもしれないな? っていう感じがする。膨大な知識と冷静な思考があって天才肌でちょっとぶっ飛んでて冷たくも見えて、でも意外にも想いを大切にしていたりする、そんなかんじ?

こうして振り返ると熱血バトルものとは言えない、どっちかっていうとSFバトル漫画なんだよね



そこに恋情があるか?


意外な展開、それでいて見事にきれいに完結させてるところも素晴らしい。
でも、読み終わったときになにか心がちょっとさみしい、隙間風のような感じがしたのですが、
それは…

二人の間にどんな愛があったのか?

ってことだと思うんですよ。

タイトルからも、主題は、主人公とヒロインの結婚なわけなんですが…
結局、この二人の関係におけるとんでもない設定が、人間味のある恋愛の情に変化していく…そういう過程は描いていないなあと思います。たしかに二人の間には特別な信頼関係があるのはわかる。主人公がヒロインに感じている特別な愛情が存在するのもわかる。でもなんか、それって結婚… 恋愛ではないなあ? 

ぶっちゃけそれって、親子の愛 では?  !


親子の愛…

結婚…


まあいいんですけどもね、でも、私が女性だからでしょうか、もっと恋愛的な側面を充実させてほしかったです。二人の感情の変化とかを描いてほしかったなあ。

このクリスの性格のせいかすべてが、実はこうだったんだよ~という探偵の種明かしみたいな感じになっちゃってて、リアルタイムの変化とか、迷いとか、そういうのがなかったなあ、揺らがなすぎ最強主人公クリスなのですよね。
他のキャラクターも、お互い友愛はすごく感じられるんだけど…みんななかよくていいんですけども、しかし結婚を取り扱った作品なのに恋情の微妙な熱や怒りや狂気やゆらぎや哀しみみたいなものはほとんど描かれてない。どの候補もクリスに対する恋情が今ひとつ…っていうかまあこいつに恋をするのは非常に危険だと思いますけども(笑) だからこそ熱を上げる女の狂気を描くのも悪くなかったんじゃないかな? なんて今思ってみたりも。

クリスとカルキの親子の愛、カルキとカーマの親子の愛は、とても良かったと思う。読み終わってみてもいろいろ深読みできるところが多い気がします。
クリスと両親についての親子の愛も、同じく。クリスはたぶん普通の親子の愛情を持ち合わせてないような人間な気がするんだけどそれでも彼が、彼なりの方法で、冷たく見えるようなそっけない形でも表したところに無上の愛があるようにも思う。
他のキャラの師弟関係の愛情もいい、後日談の仲間たちの間に通うものもすべて素晴らしい家族愛と友愛で、感動的で爽やかでした!
でも、恋愛ではなかった。
だが、だからこそ非常に爽やかだった!とも思います。

どろどろした恋愛の末の二人よりも、最高の信頼を結び合った究極の親子二人…というカップルは、これまた異次元ですが、恋が冷めるなんてこともなく末永く幸せで良かったのかもしれない!とも!!!?(笑)



 お疲れ様でした!



終極エンゲージ
原作: 江藤俊司  漫画:三輪ヨシユキ

   素敵な表紙だ!!ほんとに!

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テーマ: 漫画の感想 | ジャンル: アニメ・コミック
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