[感想]シャーロック・ホームズの回想 (角川文庫)

404298214Xシャーロック・ホームズの回想 (角川文庫)
コナン・ドイル えすと えむ
角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-12-25

by G-Tools

訳:駒月 雅子




読み終わったよ~(実はほぼ四つの署名と同時に)


これを読んだら、ホームズ好きが確定的になってしまう
ドイルさんが読者に怒られたのは気の毒だが、気持ちはわかる。

ツンデレな私も今や言うしか無い。

ホームズ、キミが大好きだッ!!!







ホームズ萌え短編集


やっぱり短編のほうが絶対おもしろいなー
wiki読んだらホームズは短編の連載が始まってから人気がUPしたとありましたが、ほんとそうですね、短編が面白い!! 
殺人(というか被害者)の様子は結構グロテスクで残酷なものも多かったですが、それもまた不気味に魅力的でした。


でも結局 何が面白いのか…と、考えてみると
やっぱりホームズという人物が面白い、ということに尽きると思う。
なんですかー、友達いなかったけどなぜか犬に足噛まれて入院(?)して飼い主さんと親友になったとか…!!! 可愛いとしか言いようがない…orz 可愛すぎる…。スイマセンほんと、名作中の名作的古典様に対して言うことではないと分かってはいるのですが、萌えるしか無い…orz

どの話も短いながら、おもしろポイントが凝縮されているので、記憶力の足りない私はあっちゅうまに細かい部分忘れてますが、とにかくどれも楽しかった。どの辺がホームズ萌ポイントかと言われたらもう一度見なおして逐一挙げなくてはいけないので省略です(笑)


うちの母親はサスペンス好きでミステリも多少?読んでいるのですが、古典であるがゆえにかホームズは読んでいなかったので、ついでに母にもおすすめしたのですが、読んで二人で話し合った結果、やはりホームズシリーズの魅力はホームズの人物そのものだねという結論に達しました。

ホームズ好きのシャーロキアンのみなさんは ホームズが実在した前提でお話をすると聞きましたが、ホームズを読むまではその話を聞いて、ええ~…それはやり過ぎでは?!と思っていました。しかしここまで読んでみて、あー分かるな…と思いました(笑)確かに分かる、ホームズならこう言うかなとかこうしているだろうなとか、想像しちゃうんですよね。いや、研究するところまでは私はいかないけど。

それもこれもやはり、ホームズの性質がとても細やかに描かれているからですよね。ワトソンさんの記述がほんとに愛情深く詳細で、ホームズという人物のことが読み手に鮮やかに感じられるんです。
しかもホームズってやつは、様々な能力を持っていて性格も多面的、言うこともやることも面白いし、ますますホームズの日々を眺めたくなってしまうんですよね。

このシリーズの魅力は、やっぱりそこじゃないかな。
いや、人によって、ホームズの推理法がいいとかいうのもあると思うんですけども、私はやはりホームズの人物が面白いと思う。あ、でもイギリスの雰囲気を感じられる事件の風景や人物たちもとても魅力的に感じています。


最後の事件


死に向かうホームズを淡々と描く筆致にはどうにも白い静謐を感じずにはいられませんでした。これまでの事件を扱う物語とは全く異なって、推理小説ではなく、「ホームズの伝説」とでもいうべき美しい物語でした。
主人公は疾風のごとく移動したり展開したりしているのだけど、全体が静まり返っていて時間が止まっているような感じが。つまりある意味臨場感がないということなのか、その静けさが逆にホームズの死を強く予感させていて、ひたすら美しく感じてしまった私です。

wiki(ライヘンバッハの滝の項)で見たんだと思うんですが、ドイルさんはもうホームズやめたいマジやめたいヤメなきゃツライ状態でこの話を書いた…らしいですが、読んだ感想としては…ドイルさんの思惑とは真逆に作用したに違いないと感じました(笑)
いや、最終回としてはまさか、主人公に有終の美を飾らせるのは当然なのですが、これじゃもう伝説になるしかないというか、まあ伝説にしたわけなんだけど。それにホームズって人物がいままで、なぜ?と思われるような行動をしてても結局意味のないことはしていないというキャラだったせいで、裏があるのでは?と思っちゃったりもするわけですよねー。

それにしても最後のホームズの、ワトソンさんへの手紙や行動にはしみじみ泣けました。直接的に描かれていないものの、ホームズとモリアーティ教授はどのように戦ったのかとかがなんだか目に浮かんで見えました。
こないだ、Eテレの地球ドラマチック(お気に入りの番組。中身は世界中の良作ドキュメンタリーを放送するもの)でホームズ特集がやってたんですが、「ホームズシリーズは結局のところホームズとワトソンの友情物語」って言っててね、ほんとそーだなあーと思いました。

しかしホームズという人物のことを考えてみると、モリアーティ教授との決闘って、ロンドンの平和を守るため…てなこと言ってたけど、ホームズにとっての正義ってどーなんだろねーとか思ったりする。ホームズってひとは自分の美的感覚で正義を決めてそうだし(さほどそれが逸脱してるわけではないけど)、彼が命をかけて闘うときは結局他人のためではないだろうな!と思います。モリアーティ教授との戦いはホームズにとって最高の知的冒険で脳みそが踊る最高の暇つぶしだったんだろうなーと。
まったく最後まで変態天才だなぁー、でもそんな自分勝手な変態天才も、ワトソンさんのことは大切に思っていたんだよなーって思うと、嬉しくなるわけなんです。ホームズが誇らしく思えるんです。

もちろんこのまま終わってもホームズらしいけど、続きがあると知ってる現代の私ですから、早く続きが読みたいなあ~…。



偉大なお兄さま


いやー…先にSHERLOCKを見た私ですから、お兄さまはあのイメージだったので、読んでびっくりした(笑)
原作のお兄さまは もっと上を行く魅力的な人物のようで…
頭のなかにホワーンと浮かんでいますよ、穏やかで肥満体のお兄さんの姿が
なんとなく、ハリー・ポッターにでもいそうな感じのイメージが。

最後の事件で馬車を繰っていた姿にも驚いた、お兄さんがそのときどう思ってたのかなーまあ淡々としてそうだけど。というか、お兄さんの頭脳+弟の頭脳を持ってしてもモリアーティ教授との戦いはこれほど危険な戦いとなったということなんだろうか?それともやっぱりホームズのことなんであんまり相談しなかったのかな~とか、色々とお兄さんがらみでは気になるものが有りますね!

お兄さんの見た目と住処と能力とのギャップが絶対魅力的なので、映像作品でもあんまりイケメンとかにしないで原作通りなお姿を見てみたいなあと思いました。



ホームズを読んで一つ後悔すること


私は探偵物ってやつを食わず嫌いしていて、きっと低俗なものに違いないと思ってたんだけど、いや…スイマセンでした、ほんとに面白かったです。高尚とか低俗とかいうことは所詮主観なので突き詰めれば好き嫌いでしか無いと思いますけど、とにかく、ホームズ(とワトソン)のことが好きになったし尊敬です。やはり読んでみてよかったと思いました。

しかしひとつ、残念に思うことが有ります。

あまりにもホームズが様々な能力に優れ、魅力的な面を持ちすぎているために、後世の物語の名探偵が全部ホームズの出来損ないに思えてくることです…。
どこぞのお話の名探偵は、大概ホームズのいずれかの部分と被って感じられる。
特に大概変態が多い(笑)
まあ、それらはもしかして探偵という職業においてホームズと関係なく必然的な要素なのかもしれませんけども。
切り離して考えたくても、ホームズがあまりにも持ちすぎていて、そして歴史があるために、どうしても比較してしまう気がします。
こうしてますます私は世の探偵モノを読む気になれなくなりそうです。


ところで私はホームズのどの部分が一番気になるかというと、あのある意味冷たい(意外とそうでもなかったりするけど)・世間に無関心な性格のくせに、依頼人やなんかに対して心を開かせるような表面的に人好きする巧みな話術が使えるところです。まあ、それも「変装」の一形態にすぎないと考えれば多少は自然ですけど、人当たり悪そうなのに、その気になればいい人になることも可能ってところ。恐ろしい男だと思います。SHERLOCKなどではどこからどう見ても誰に接しても完全に変人なのにね。たぶんこの能力があると、ホームズというキャラクターがわかりにくくなったり、完璧すぎたりする(するとワトソンさんの見せ場も減る・というかワトソンさんの出番増やしたい)という事情があるからかなあと思っていますが、そういうバランスブレイカー級の能力に唸ってしまいます。
他にも好きな点は多々有り…というか全部いいですけど(笑)

頭脳のみならず身体的な性能も高いところ、芸術を愛しているところ、子供っぽいところ、勤勉さ・集中力、絶対精神が普通じゃないっぽいところ(いや、普通に病気じゃないですか)、そのせいで依存症なところも、
・・・いや、友達だったら嫌ですけど。ワトソンさんご苦労さまですマジで。
でも退屈しなそうだよね。うーん、でも振り回されてイライラするだろうな…。何なんだよアイツぁー状態だろうな。

ほんと盛り沢山な人間だと思います。




さっきちょっと青空文庫で既読のホームズの短編をチラよみしてみたけど、あ、うーん やっぱりイメージが違ってて…… 角川さん、これ、ちゃんと続き出してくれるのかな?? 心配
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コメント

ついにKMOKさんに愛を告白せしめたホームズ(*'∀`*)(笑)
私もこのシリーズ読みたくなってきたので図書館行ってきます!
表紙も素敵だし、是非全部出して欲しいですね。
SHERLOCKのほうのお兄さまも私は好きですけどね(吹替の声とか)

2013/12/14 (Sat) 09:50 | みかん #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

みかんさま>

キャー!!私の愛の告白を
みかん様に目撃されてしまったーーー!!!!>///<
お恥ずかしいわ…

でもほんと、好きになっちゃう変人ですので、みかん様もぜひ。
SHERLOCKと比べるのもかなり面白いと思います。
人物も事件も、なるほどと思わせるアレンジがされてますね!
図書館になければ古本屋にもあるかもです、近くの古本屋にありました
というかお貸ししても構いませんよ!

> SHERLOCKのほうのお兄さまも私は好きですけどね(吹替の声とか)

結局わたし、まだ1話めしか見てないんですけども
お兄さまの印象強すぎです☆
どっちの兄もいいですなあ~(๑´ڡ`๑)

ほんと今悩んでいるんですよ、SHERLOCK続き見るべきかどうか。
存分にアレンジしてあるので、構わない気もするけど
原作のネタバレになりそうで…どうしよう…


そして、こうしてホームズを読んだ上でデータのホームズ好きについて考察するのも面白いかもしれない!

2013/12/14 (Sat) 11:11 | KMOK #WlAMjTRI | URL | 編集
図書館で借りて読みましたー♪

緋色のほうですけど、「SHERLOCK」思い出しながら「ほう…これが、あれか!あれが、これか!」と楽しみました!
他にも図書館にありそうなんでこちらで調達しますね!ご親切にどうもです^^

ネタバレが心配なら確かに原作読んでからのほうがよさそうですね。
私なら気にせず(我慢できず?)見てしまいそう!というか見ちゃった!

データの考察面白そう(笑)

2013/12/18 (Wed) 12:37 | みかん #- | URL | 編集
Re: 図書館で借りて読みましたー♪

みかんさま>

もう読んだのですか!速い!!
図書館にあるのは羨ましいです。うちのまちの貧弱な図書館には…ううっ
でもまあ、借りて読むと私よく内容忘れるので、買って読んで正解ってことにしておきます

> ネタバレが心配なら確かに原作読んでからのほうがよさそうですね。
> 私なら気にせず(我慢できず?)見てしまいそう!というか見ちゃった!

まだ悩んでいるKMOKがここにいる…
ウウゴゴゴ…古い訳もイヤダけどやっぱこの想いがバーニンしているうちに読んでしまおうかな…
今、ホームズ熱が頂点に達しようとしている…
ホームズ 愛してるよぉぉ(*ノωノ)


データがなぜホームズ好きなのかは気になってます
だってデータですからねーまず、データの好き(というべきか?)という感情そのものが考察対象ですよね。
ホームズを読んで私は推理なんてどうでもよくホームズそのものが好きになりましたが、世の中にはその推理が好きだという人も多いようですね。データもその推理法が論理的でいいとかそんなよーなこと言ってた気がしたけども。それにしても姿を真似たり口調を真似る必要があるのか、いや、その必要はないんだけどということがわかっていないのか。ホームズの性格からホームズの能力が生じていると考えているのか。たしかにそれは実はかなりありそうかも…。
ってちょっと考えてみただけでも面白いデータとホームズ(笑)
議題が増えましたね!

2013/12/18 (Wed) 13:25 | KMOK #WlAMjTRI | URL | 編集

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