[感想]コミックA・C・ドイル シャーロック・ホームズ正典名作傑作撰(秋田文庫70-1)

4253180604コミックA・C・ドイル シャーロック・ホームズ正典名作傑作撰(秋田文庫70-1) (秋田文庫 70-1)
A・C・ドイル(原作) 氷栗 優・他(作画)
秋田書店 2013-01-10

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短編の漫画化(コミカライズ)です。
全体に女性誌系の絵柄です。

11編あり、すべて別の漫画家さんが書いています。
いろんなホームズが見れて"ある意味"面白いぞ!!
ただ、女性向けの絵柄が苦手の方はつらいものもあるかも。








11編のコミカライズ


すべて短編から。
退職した絵具屋/ライオンのたてがみ/株式仲買店員/花婿の正体/5つのオレンジの種/技師の親指/緑柱石の宝冠/黄色い顔/グロリア・スコット号の悲劇/ライゲートの大地主/ボヘミアの醜聞

けっこうな量ですよね。文庫ですがかなり分厚いです!!元値が819+税なのも うなずけます。
絵柄は基本的には大人の女性コミック誌の印象を受けましたが(私はそういう本を読まないのでイメージなだけなんだけどね)、個性的な絵柄も混じっていて、いや、ある意味非常に楽しめます(笑)こんなホームズもありかとか、おっとこれは!!とか‥(笑)
でもね、全体的にはやはりこの手の漫画の技量は主人公よりも犯人や被害者の描かれ方にあらわれるのかもしれないとおもった。いや、単にホームズのイメージに思い入れがありすぎて客観視できず直視できないからという気もしますけど。

ホームズは正典のイメージに寄り添おうとするものから、女性誌的なイケメンのもの、独特の絵柄のものなど多彩です(笑)ワトソン君は美形・かわいいが目立った気がしたけど、小太りのおっちゃんもありました。

私は再読していない話をあまり読みたくないので、現時点ではやはり絵だけ見てさらっと流しましたが、そういえばこれらの話はホームズが大きなアクションを見せる話が少ないかもしれないなあ。変装とか少なかったかもなあ。推理に重点が置かれているのかな。ホームズといえば推理だからかな。

ま、とにかくいろんなホームズが見れて面白いとおもいました!
以下、各話の感想



各話感想




1.退職した絵具屋
綺麗で端正な絵柄。ニヒルな表情と鋭い視線。全体的に冷たい表情がいいですね、ホームズらしい気もします。肝心なところで目がらんらんとしたところもいい。ワトソン君が陽気でおっとりな太めのいいやつっぽいところもグラナダ版的な印象。
この話自体が私は印象が良くないし、再読もしてないので内容は読まなかった。

2.ライオンのたてがみ
びっくりするほどほかと比べてシンプルな絵柄で、ホームズの髪の毛もベタ塗りじゃないぞ!笑 でもなんだか優しそうで誠実そうなホームズの絵柄がどうも好きだな(笑) まあ当然かもだけどかなりの若作りです。 私、けっこーこの話好きなんだよな~♪わりと読めてたのに好きなんだこの話は、自然が綺麗で。っと話がそれた。悩むホームズや、引退してもこの通りかと呆れて苦笑するホームズがとてもよかった。

3.株式仲買店員
ガタイがいいイケメンでとても紳士なかんじのホームズ。ううむ。なぜガタイがいいのだ‥なんでもいいからもっと細くしてほしい‥。ワトソンくんもイケメンです。大人の女性誌らしい二人のすてきな紳士です。うーむ‥‥

4.花婿の正体
原作のイメージに寄り添おうという感じのするホームズに結構好感。故にイケメンとはいえない(笑)秀でた額、痩せた鋭い顔つき、刺すような残酷な目である。特にこの秀でた額、「発達した前頭葉」を意識的に描いてあるのは他の作品にはない忠実さではないでしょうか! そして偽悪的な微笑もよろしいですね! ワトソンさんはもう少し口ひげのお手入れに気を使ってほしいかんじがしました。最後の鞭のシーンが正典において私は大好きなんですけど、ちょっと漫画ではおもったよりクールなイメージだったかなあ。でもまあそれもいいかな、整合性的に。不可解で難しいホームズの一面だと思うので、あれは読者に疑問を投げかけちゃうからなあ。

5.5つのオレンジの種
一番目を引く可愛らしい絵柄にびっくりしました。最高にエレガントでキュートかつ美しい小悪魔的ホームズ。その何倍も上をいくほど超キュートな小動物並に可愛いオープンショーくん!!!おおおおおおなんだこのかわいい生き物はァアアア!!!かわいすぎるぞおおお!!?! 最初はびっくりしたけど、見ていると もうね、このくらいアレンジされてるのもいいんじゃないかと。せっかくだからいいんじゃないかと。この方の絵柄結構好きなのですねわたし! どこかでこのホームズに似た生き物をみたようなと思ってたら、ZEXALのアストラルさんのイメージが私の中に。あの優雅さ、あの可愛らしさと鋭さに似ている。かわいいぞ。 伯父さんの描かれ方もとても素敵だった、狂気的な表情も実に最高だった。そして死体の顔も最高だった。すごくよかったです。この方の漫画で他のお話も見てみたいわ。 ただやっぱりワトソン君はもう少し口ひげのお手入れをしてほしいな

6.技師の親指
こちらも女性誌漫画の憧れの男性的な美形の、結構ガタイがいいホームズ。ガタイがいいだけで私的にはかなりの減点になってしまうことがわかった。技師の親指は、再読してないけど結構好きな話なんだけどな、恐ろしいシーンが。とてもきれいな絵柄のせいでホラー感は薄かった。

7.緑柱石の宝冠
圧倒的な印象の絵柄に、ここまで少女漫画風の絵に慣れてきた目が衝撃を受ける。怖い、ホームズが怖い、不気味なほど怖い。でも、素晴らしく芸術的な絵柄で、絵、線、そのものに見とれる、話なんかどうでもいいくらいもう、絵が美しくて絵を鑑賞するレベルです。あのバーンウェルの残酷なカリスマ的美しさも素晴らしい表現です! 芸術だ。しかしホームズは名探偵というより怪探偵‥というイメージでこれまた圧倒的な恐るべきオーラと言わざるをえない、なんつうか、怪人だ、叡智というよりも超能力を扱いそう。これはこれで新しいホラー系ホームズ物語ができそうでいいんじゃないかな

8.黄色い顔
心温まるかわいいお話にふさわしいか、一番少女漫画的なふんわり繊細な絵柄。ホームズは若々しく、なおかつずっとエレガントな余裕がある。この話は‥もうちょっと困ったホームズがいても良かった気もするんだけど特に例の「ノーベリ」のところでは。かなり余裕でワトソン君にささやきかけていて、この本のなかで一番こう、こいつらできてるな?っていう雰囲気だったぜ? エレガントな花など描かれちゃってて、ぜったいこいつらできてるな///

9.グロリア・スコット号の悲劇
ああグロリア・スコット号!!早く再読したいぞおおおお>< というわけで軽く飛ばし読みしたけど、青年コミックみたいな整った絵柄が素晴らしかった、とても立派な完成度の高い絵だった。ホームズは・・・冒頭のホームズはなんだかデータを思い出したぜ! ワトソン君は陽気な気のいい例の雰囲気だった。わかりし頃のホームズ なかなかかっこよかったです♪友達できたホームズ、ああいいなあかわいいなあ、無邪気に笑う療養中ホームズがかわいかった

10.ライゲートの大地主
なんかかわいい少女漫画的な絵柄。コミカルな表現も他以上に上手に散りばめられていて読んでて楽しい。ワトソン君キラキラお目目でちょうかわいいわあ~こりゃあ苛めたくなるかわいさですねホームズさん。振り回されててまたかわいい表情でした。ホームズは、優しそうでエレガントなのにちゃんとげっそりしてていいですね。適度に適度な程度変人でかわいい。とても好印象でした。

11.ボヘミアの醜聞
おおお急にどうした!とビビった、なんといったらいいか‥‥ええと‥簡単に言うとちょっと昔っぽい絵柄というのだろうか? でもね、牧師変装はかわいかったです(笑) 演出的にはグラナダ版のようだと思いましたが‥他のもそうなのかもしれない私はグラナダ版はボヘミアの醜聞しか見ていないので分からない。ワトソン君はなんだか存在感がなかったけど実直そうだった。



まあなんというかね、いろいろとおもしろかったね☆
中古では割と安いので、いいんじゃないかな。
この本からホームズを読み始めるというのはどうなのかな?と思うけどね‥どういう用途なのかな一般的にこの本は。


4253180604コミックA・C・ドイル シャーロック・ホームズ正典名作傑作撰(秋田文庫70-1) (秋田文庫 70-1)
A・C・ドイル(原作) 氷栗 優・他(作画)
秋田書店 2013-01-10

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