[感想]リア王 (新潮文庫)

4102020055リア王 (新潮文庫)
ウィリアム シェイクスピア 福田 恆存
新潮社 1967-11-28

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今週末に、演劇を見に行こうと思ったので、急いで読みました。

7月にはマクベスを見る予定なのでそっちも読んだ。

ほんとはハムレットが見たいんだけど…行ける範囲内でハムレットの公演がない…。
ハムレットぉ~…。私としては普通に正統派のハムレットが見たいです。


ま、ともかく、一読の感想を都合によりちょっと追記。




あらすじ


 ブリテン王リアには三人の娘がいる。アルバニー公に嫁いだゴリネル、コーンウォール公に嫁いだリーガン、そして未婚の末娘コーディーリア。老いたリアは娘たちに領土を譲って隠居生活をしたいと考えた。自分を想う愛情の深さによって領地を配分しようと、リアは娘たちに愛の口上を述べさせる。ゴリネル、リーガンは美しい言葉を並べ立てて財産を得ようとするが、末娘コーディーリアは父への深い愛情故に言葉で表すことはできないと述べた。コーディーリアを特別かわいがっていたリアは、彼女の無言の奥にある愛情を理解せず激しく失望し、勘当してしまう。かねてからコーディーリアに求婚していたフランス王は、むしろコーディーリアの心の美しさに惹かれ、財産も地位も失った彼女を王妃に迎え入れて去っていく。このリアの暴挙を諌めた忠臣ケント伯もリアの不興を買い、国を追われてしまった。
 リアはその後の隠居生活としてゴリネルとリーガンそれぞれの屋敷に一ヶ月ずつ滞在することにしたが、王とお付の騎士たちのわがままぶりに娘たちは閉口し、冷遇し始める。無償の愛情を期待していたリアは娘たちの態度に絶望し、精神的に破綻していく。
 一方、リアの臣下の一人グロスター伯には嫡子エドガーと庶子エドマンドがあった。正当な相続権がないエドマンドは強い野心を抱き、領地を得るために兄を陥れる策略を練る…。エドマンドの野心と娘たちの野心とは共振するように、王国を混乱と悲劇へ陥れていく。

『このところ打ち続いての日蝕月蝕は吾等にとって良からぬ前兆。…愛は冷卻し、友情は地に墜ち、兄弟は離反する。町に暴動あり、田舎に不和あり、宮廷に謀反、そして親子の道は廃れて信無し…』



一読して


っか~難しいな…壮大過ぎる!!あまりにも!!と思いました。
大体、ずーっと読んでても登場人物が、これはダレ?ってなりながら混沌として読んでいた。(特にケントとオズワルドのところが、???ってなった…)
話が複線並行だし、登場人物も多いし、しかも一人の人間が偽りの姿で登場したりと、ほんとにこう、読みどころ満載で混乱しました。
普通にこれは二回見る(読む)感じだなあと…思いました。

というわけで答えを求めて解題や解説を読みました。壮大過ぎる構成とあまりにも悲劇的な結末は、真の、自然の、悲劇、善も悪もない巨大で現実的な運命に迫っていて、我々人間の狭い調和律から解き放たれようとしている…という解釈はとても興味深いです。それが確かな答えであるかは分かりませんが、確かにその、我々の物語に対する想像力は「調和」に閉じ込められているという感覚は常々感じていて、我ながらウンザリがっかりしていたので、それを逸脱するというチカラには憧れを感じます。
確かに、悲劇ではあるんだけど、救いの少ない結末ではあるんだけども、絶望や悲しみに心が暗くなる重々しさは何故か残らなくて…むしろ強いエネルギー、瑞々しい生命力のようなもののほうが印象に残っている気がするんですよね。

いやそれにしても、『道化』の台詞が深そうすぎて混乱しまくりました…;

今、再読しているところ。読みなおしてもっと考えます。浅い感想で失礼いたしました。



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