[感想]シューマン:オーボエとピアノのための作品集 - Douglas Boyd, Maria João Pires

B00GNJA64Wシューマン:オーボエとピアノのための作品集
ピリス(マリア・ジョアン)
ユニバーサル ミュージック 2014-01-21

by G-Tools



素敵なオーボエの音色で別人のようなシューマン!





オーボエってすごい


シューマンの音楽は、独特の落ち着きなさに溢れている。
と、私は思うのですが、オーボエってすごい。
まるでシューマンが別人のように優雅で大人げのある人に思えてくる!
むしろ誰?!と思うほど印象が変わる気がします。
オーボエの音色は本当に大人の優しさと落ち着きに満ちているんですね。
大人のエッセンスで香り高い雰囲気の曲ばかりでした。
 ところでチェロも同じ効果を生むように思います。大人の空気感! シューマンにチェロとオーボエは、他にない効果を生み出すと思う…「大人シューマン」という進化種というか…。

同じ曲の入っているCDを他にも入手したんですが、
私は、このCDのオーボエの音色の感じ、すごく好きです!
ただ、たぶん、演奏するときにそうなるので仕方ないのだろうけど息遣いだけでなく、プツプツ言う音が結構よく聞こえる。録音の距離感なのかな。おかげでオーボエの音がとてもクリアで立体的になっているのかな。
おかげで、ピアノとの、ユニゾンというのかな、そこが素晴らしい独特の響きになっていて、このクオリア! ああっ!脳みそが二重ガラスのように共振する美しさ。



曲の感想


収録曲は下記のとおり。
1. 3つのロマンス 作品94 I.Nicht schnell
2. 3つのロマンス 作品94 II.Einfach,inning
3. 3つのロマンス 作品94 III.Nicht schnell
4. アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70 Langsam,mit innigem Ausdruck-
5. アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70 Rasch und feurig
6. 幻想小曲集 作品73 I.Zart und mit Ausdruck
7. 幻想小曲集 作品73 II.Lebhaft,leicht-Coda:Nach und nach ruhiger
8. 幻想小曲集 作品73 III.Rasch und mit Feuer-Coda-Schneller
9. 民謡風の5つの小品 作品102から II.Langsam
10. 民謡風の5つの小品 作品102から III.Nicht schnell,mit viel Ton zu spielen
11. 民謡風の5つの小品 作品102から IV.Nicht zu rasch
12. 子供のための4手用曲集 作品85から 夕べの歌 Espressivo e molto sostenuto


すべてピアノとオーボエで演奏していますが
本来オーボエのための曲は3つのロマンスだけなのかな?
私はシューマン初心者で詳しくないので分かりませんが、どれも素晴らしいオーボエとピアノの共鳴です。

2. 3つのロマンス 作品94 II.Einfach,inning
特に好きな曲。以前にヴァイオリン版(パールマンさんのヴァイオリン名曲集)で聞いていたせいなのか、このオーボエ版を聞いたら、クワッ!と来ました。何この名曲。絶対超有名曲!と、錯覚するほどにメロディの美しさに感動しました。 そういえば、ヴァイオリン版を聴いた時は(その時はシューマンの曲にほとんど馴染んでなかった)、相変わらずピンと来ないなシューマンの曲は…と思ったはずだったのに(笑) 今は、う 美しすぎるぅおぉ!!になっているのは、シューマンの微妙にピンとこない音楽にすっかり慣らされたからなんじゃないかと思ったりする。
いや、しかし、オーボエが本当に魅力的なのです! オーボエだからここまで感じるんじゃないかな、ヴァイオリンの時には感じなかった適度な重みが旋律に加わっている、適度に厚みのある高級な織物で作ったカーテンやドレスのように、軽々しくなく揺れる。このロマンスのメロディはちょっと軽々しさも無きにしもあらず、嫌味さえ感じないこともないくらいロマンチックだと思うのです。しかし誠実で大人の眼差しを持つオーボエの音色がそれを高貴で優雅な気品を持つ女性に進化させる。
特に素晴らしいのが、情熱的に展開する所のユニゾン!上記しましたが、この響きは魔法の結晶のようだ、二つの透明な音が重なった不思議な反射の水晶のようです。この深い響きの音色が情熱を奏でると、水晶で出来た楽園の泉に強い南風が吹いて白い花が翻弄されるようだ!
――シューマンはいいなあ、こんなふうに想像力を爆発させても、シューマン自身がそういう想像力爆発な評論を書いてるんだから、私もやっていいでしょうと、ちょっと許された気になるのです…勝手にですけども。描写的な音楽ではないものに、映像的なイメージを展開するのはとっても楽しい…個人的な趣味ですが、至福のひととき…いや、至福の時空間です。

4. アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70 Langsam,mit innigem Ausdruck-
こういうオイゼビウスな曲には当然オーボエの女性的な優雅な音色が似合うのだけど、普通に似合いすぎて地味または女性的になりすぎるようにも思わないでもないなあ。あるいはもっと乾いた夜がいいのか、月が潤みすぎて雲に隠れてしまいそう。

5. アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70 Rasch und feurig
落ち着きのないフロレスタンな曲もオーボエにかかると なにこの優雅さ。大人げあるぅ~!
いや、踊りまくりでお祭り気分なことに変わりはないのだけど、今日のフロレスタンはいつもより気品が漂ってるぞ宿なしのくせにどうした!いつになく立派な服を着ているじゃないか!ぴかぴかの靴を履いているじゃないか! なんか様子もちょっと余裕があるじゃないか。 いつのまにか大人の包容力を手に入れたのかい? ちょっと惚れそうさ!

8. 幻想小曲集 作品73 III.Rasch und mit Feuer-Coda-Schneller
これもフロレスタンの装いがエレガント。チェロ版も聞きましたが、チェロ版では、真面目なフリして今にも笑い出したいような男性的な陽気さが隠れているように思うのに、オーボエはもっと女性的なんだな。それに水っぽい…あ、言葉が悪い、しっとり、そしてとてもロマンチック。チェロでは自分本位にふざけるフロレスタンだけど、オーボエではお誘いするフロレスタン。 同じ曲でも全然印象が違うなあ~どっちもいいですね!!


我ながら妄想が爆発! まあ、クラシックも音楽も詳しくない私なので、こんな感想で勘弁して下さい。立派に学術的な音符やなんかの話は知識不足でできないので、想像力だけで駆動するしかありません。
シューマンの音楽にはこんな感じで感想を書きたいです(笑) あ、他の音楽でもいつもだったかな。



B00GNJA64Wシューマン:オーボエとピアノのための作品集
ピリス(マリア・ジョアン)
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