[感想]音楽日和 仙台141101にいってきた

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JAF会員のためのクラシックコンサート、音楽日和に行ってきました。
会員専用だけあってすごく安い!!なんとS席で3000円







会場の様子


ちょうど仙台会場のプログラムにシューマンがあるし、シュトラウスもムソルグスキーも興味あったので意気揚々と申し込みしました。
ネットとか郵送とかで申し込みして当選したらコンビニなどで振込購入する形式です。
あっさりS席当選しましたが、会場は満席のようすでした。やっぱり安いから、通な方はチェックしているみたいですね。会場は、土曜日だからなのかJAF会員のみだからなのか、ご年配が多かったです。
隣の席の方がですね…かなりおしゃべり好きなようすで、いろいろ喋ってるのが聞こえてきたんですが、やっぱこのシリーズに毎度行ってるみたいなことを言ってましたよ。

会場は、仙台市青年文化センターといったほうが我々には馴染みのある、旭ヶ丘駅すぐ近くのホールでしたが、ホールには初めて行きました。相変わらず美しい台原森林公園を望む駅に降り立ち、しかも秋の風を感じながらこれからクラシックコンサートと思うとなんとも…とっても優雅で素敵な気分になる良いロケーションです。
が、まず入り口がわかりにくくて、地下駐車場入り口?っていうような暗い雰囲気の正面玄関で、もしかして二階が入り口なの?って二階から入ってしまった私でした…(^q^)
それから、演奏が始まってすぐに、うーんちょっと私はこのホールの音響はあんまり好きじゃないかもしれない…ってなりました…ちょっと響きすぎるような…音がぼけるような…まあ素人耳なので気のせいかな…。

進行は美しい女性の司会で進み、そのへんはさすがって感じでした。出演者のコメントや曲の紹介なども司会の女性のきれいな声で語られて、優雅な気分でした。テレビみたい!


「こうもり」序曲


ニューイヤーコンサートのアルバムで持ってて馴染みのある曲でしたが、生で聴くと、うおおお!!ってなりますね。何この至福の音楽は。まさか目の前で演奏されているの?嘘だろ?ってかんじになりました。踊れと言わんばかりの、あの楽しげな音楽がいま目の前で?と、目を疑いました。 贅沢過ぎる…。 楽しい~!ニューイヤーコンサートってあれはすごいお金持ちさんしか行けないんだろうけど、こういう音楽がずっと生で演奏されるなんて想像しただけで鼻血ですね。 ついニヤニヤして聴いていました。 司会さんも、「踊りだしたくなった方もいらっしゃったのではないでしょうか?」とおっしゃっていましたが、それは私です、踊りだしたくなったのは私です。

シューマンのピアノ協奏曲


お目当てのピアノ協奏曲は、ピアノの音がちょっと私好みではなかった…のは、演奏のせいというよりきっと音響とか楽器とかの問題とかなのかもしれません…。
いや、それにしてもやっぱりシューマンの曲は難しくて、結構予習して行ったのに理解しづらくて、必死に集中して聴いていました。うーんうーん。特に第一楽章は、主題がこれってよくわかるのに、なんだか長くて疲れるよね…。
目を閉じてすごく集中して想像力を働かせて聞いてるのですが、咳とか唸り声とか鼻をすすったりその他もろもろがあちこちから聞こえてくると、聴覚神経がそのノイズに邪魔されて、想像が断絶してしまう。必死で聞けば聴くほどイライラしてきて、実は、とっても、激しくストレスでした…。どのコンサートでもこんなもんなのかな。でも咳がしたくなる気持ちはわかりますよ!風邪なわけじゃなくて、なんかのどがイガイガしてきて、エヘンエヘンってなるかんじは分かる。でも私はなるべく我慢します。必死につばを飲んで我慢します、ちょっと体に悪そうだけど、なるべく静かにしていたいと思うのです。しかし周囲から聞こえる咳には遠慮がなさすぎる気が…すうーッゲホンッ!ゲホン!!みたいな。もっと下を向いてやるとか、ハンカチで抑えてやるとか、ハンカチなくても手で抑えるとか、なんか…なんとか…ならないのでしょうか。鼻をすするくらいならティッシュで押さえてもらえないだろうか…。
クラシックのCDを聞いててもライブ録音みたいなのは咳の音が入っているのが結構ありますから、やっぱりコンサートに咳ノイズは極普通につきもので仕方ないのでしょうか。あんまり行かないから私は知らないだけかもしれない。けど、CDでもやっぱり咳の音が入ってると聴いてて集中できないです、それは正直ほんとに。


という恨み節は長々とスイマセンでしたそれはともかくとして、
必死に聞いていたら、カデンツァの部分の対位法的な雰囲気に初めて気づいて、はっとしました。今まで、長すぎてだらっと聴いてたんだな。コンサートでソロになるとやっぱり緊張感があって、必死に聞くんで、そうすると今までわかってなかった魅力に気づくんですね! なんとなく第一楽章の主題、ツカミはOKなんですが、なんとなくちょっと媚びてる感じが好きじゃないんだよなと思ってたんだけど、このシューマンにしては厳格な気配を漂わせる部分!彼にも真面目な部分があったのね(いや、本人的には真面目なんだろうけど)、バッハ様への敬愛を感じる!と、思ってキュンとしました。

いつも第一楽章で疲れ果てて第二楽章以降はますます聞き流してたんですが、コンサートでは集中して聞けました。想像力に集中しすぎてちょっと眠りかけましたけど、優しい第二楽章は、優美な庭園を思い浮かべました。
庭園に朝日が登って、輝かしい第三楽章! 第三楽章は予習してたら、なんかすげえかっこいいところがあるっ!!って気づいてたんで、生で聞けて感動しました。あの生命力が無限に湧き上がる輝かしい泉のような部分、我々人間の手に負えない奇跡を描いたような鮮やかな感動と衝撃の部分…楽譜読めないし音楽用語分からないからここって説明できないんですよね、でもそういう部分がね~あるんですよ私の中では! いつ聴いてもその部分は、背筋が伸びて力が入って、歓喜に沸き立ち、緊張さえして、感涙しそうになるんです。
おかげで第三楽章大好きになりました、今まで、ピアコンはいまいち趣味じゃないと思ってたけど、ずっと好きになりました!
この第三楽章は私的に鮮やかな青緑色の光…と思うので(全体は黄色のスパークリングかもしれないけど)、青色の新車に「Piano Concerto In A Minor, Op. 54 - 3. Allegro Vivace」と名付けようかと思ったりもしたけど長いので「アレグロ・ヴィヴァーチェ号」とよんだり呼ばなかったりしています。自分だけ。

ピアノのゲストさんがアンコールで演奏した曲は私には曲名が聞き取れないし聴いたこと無いしで、さっぱり分からなかったんですが、隣のお客さんがおしゃべり好きなおかげで、リストであることがわかりました(笑) 結局、空耳程度に聞こえたワードを頼りに帰宅後に一生懸命いろいろ検索したら、コンソレーション第三曲でした。(「やぶさめ」って聞こえたんですよ…「コンソレーションは日本語で なぐさめ」って言ったんですね…)リストも食わず嫌いで全然聴いてないんだけど、とんでもない綺麗な曲ですね。でもこの非常に繊細な消え入りそうな最後の音の余韻が残る中、盛大な咳が私の感動を邪魔しました…


展覧会の絵


ピアノ版はCDで聞いたことがあったのですが、オケ版はちゃんとした音源で聴いたことがなかったので楽しみにしてました。
結果、とんでもないド迫力に度肝を抜かれました。
アレンジはラヴェルさんなんですよね(ラヴェル版でした)、ちょっとラヴェルさんやりすぎじゃないですか、いい意味で。っていうか、ほんとに感情移入し過ぎじゃないの!!ラヴェルさんっていい人なんだな!?思ってた以上に!!と思いました。
特に、キエフの大門のあの…ちょっと…ほんと、やりすぎとしか言い様がないほどの壮大さ…絢爛豪華にして巨大、誇り高く堂々と、堂々と、しすぎて、涙腺崩壊を狙いまくった大打撃、門をくぐるまでにどんだけかかってるんだ、門をくぐった後も振り返って何度もその巨大さに別れを惜しんでいました。これは、ラヴェルさんが、ムソルグスキーさんの友情に感情移入しまくった解釈なのではないか、と私には思えてならなかったです。ほんとにそんなに巨大だったのかな、友人。
このコンサートの中では、一番迫力のある曲目で、オーケストラの大音量を遺憾なく発揮してました。生にしかない魅力はこのガツンと全身に叩きつける音の圧力ですね~熱くなる! プログラムの順序もやはりよく考えられているんだな~って思いました。最後がシューマンだったらみんな死んでる、きっと(笑)
でも、展覧会の絵は、魑魅魍魎やらドラゴンやらなんかそんな怪物まみれなかんじが半分くらいでそれはそれで、難しいっていうか…シュルレアリスム的な…私の中の想像力ビジョンもそんなかんじでした。いろんなバケモノが出てきた。



そんなかんじで…
得るものはあったけど、ストレスも溜まったコンサートでした。
私はやっぱりコンサートに行くよりも、お気に入りのCDを聴くほうが趣味にあっている気がする…
だって、このコンサートは特別安くて3000円でしたけど、それでも3000円あったらCD買えちゃいますよね! もちろんコンサートとCDの価値は全く違いますけども、それはわかってるけども、シューマンであっても まだ持ってない曲もあるし、色んな演奏家のものがあるわけですし、新しいのを買ったほうが…個人的に満足度高いかなあ…


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