[感想]ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

4102003010ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)
スティーヴンソン Robert Louis Stevenson
新潮社 1967-03-02

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有名なのに読んだことなかった
という本は私、数多いですが、ふと古本100円で売ってたから買ってやっと読みました。
なかなかおもしろかったです

ちょっとだけ感想。







アタスンの魅力


さすがに疎い私でも、ジーキル博士とハイド氏という人物のなんとなくは知ってたんだけど、実際このお話の視点となるアタスンのことは全然知らなかった。読んでみて…結局、この不気味な話にもなんとなく読み終わって、ほっとするところがあるのはアタスンのおかげだと思うんですよね。彼はほんとに素晴らしい人物です。彼の人柄とかについて説明されてるのは最初のほんの一部分だけで、ある意味どうでもいいのかもしれないけど、私にはすごく、こんな人なんだろうなと魅力的に思えました。冷静沈着で、孤独を愛するほど物静かで、しかし情に厚くて、多くの人から愛されている、立派な弁護士。彼の静かだけれども燃える暖かな友情が根底にあるからこそ、この話は成り立っているし、不気味なだけで終わらない哀れさも感じるのだと思います。みんながアタスンにこんなに肩入れしてるかどうかはわからないけど、私はすごく好きな人物だなあと読み終わってから、なお思うのです。


ジーキル博士の理論


最後の章でジーキル博士が、人間の精神について自説を展開していますが、そんなに古びていない理論で、さすが名作と思いました。
面白かったのは、使っていないほうの人格はまだ若く・幼いというところ。確かにずっと使ってこなかった理論や方法は、どんな人でもまだ幼いといえるし、開放的な人格なら若々しい表情や体の動きができるに違いない。あながち、とんでもSFものとはいえないんじゃないでしょうか。




ジーキル博士とハイド氏と彼とあいつ


読んでてどうしてもやっぱり、我が崇拝の書「最後の対決」を思い出さずにいられなかったです。うーん、それでやっとわかった気がするんだけど、あのパロディって、ウェルズさんとこの本をコラボしたパロディなのかもしれないなあ?と。 結構、その時代の名作をまぜたパロディって多いようですし。
と、2015年になっても私のEXIT熱は冷めやらないです。考察しようとしてちょっと久しぶりに読んでみたら止まらなくなりそうになったので慌ててやめた(笑) 三回読んでも、細かいセリフが考察できそうでヤバイ。




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