[感想]オズ はじまりの戦い

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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 2013-08-02

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実は私が、あ、オズの魔法使い…昔読んでた…と思いだすきっかけになったのはこの映画だったのです。
だけど映画自体は全く見てませんでした。
そしてやっと先日見ました!

あの有名なオズの魔法使いの映画(1939年のミュージカル映画)の前日譚として作られているようですね。
これはドロシーの物語をはるかさかのぼり、オズがオズの国にやってきたときの物語です。
その辺の話は原作が混乱しているので、新設定気味ですが、うまくまとまってる気がしました。






有名な映画の前日譚


私、あの有名なオズの魔法使いの映画(1939年のミュージカル映画)…むかーし少し見たような記憶があるんですけども冒頭のみわずかに記憶ある程度で忘れてたのですが、先日ちらっと冒頭を見なおしたら、あーこの映画はまったくあの映画を参考にして作られてるんですね!って気づきました。かなり多くのシーンが、パロディというか…パロディ? オマージュというか…続編…というか…(よくわかんないけど、特典映像で、ディズニーがオズの映画作りたくても作れなかったという話があったので、権利的に不思議な感じがしますが…)。そういうかんじなのですね。だから、先にあの映画を見てからこれを見るべき…なんでしょうね。
原作派の私としてはいろんな所に違和感はあったのですが、それは1939年の映画をベースにしているのだから仕方ない、ということなのですね…。


我らが偉大なる魔法使いオズ!!


若かりしオズがいろいろあってオズの国にたどり着いてしまうというお話のはじまりです。サーカスに居た頃のオズが描かれていて興味深いです。当時から性格的にも相当のペテン師だったことが描かれて、なるほどこんな設定も面白いな!
サーカスでのオズのシーンにはなんと驚きな人物が登場してましたね…。オズの恋人だった女性は、もしかしてドロシーのおばあさんあたりになるんでしょうか??(母ではちょっと年齢が離れそうだが…オズの国と人間の世界の時間の経過速度って同じなのかな) 美味しい設定をするじゃありませんか。 更にオズの助手の名前がまさかの…という。
で、オズの国でも、ドロシーの物語に後々関わってくる人物たちといろいろ関係して、きっかけを作っちゃった?というお話でした。

このオズを、ペテン師でしょうもない男…と見る方もおられるようですが、映画として素直に見れば、しょうもない男に見えてホントは自分で気づいていなかっただけの誠実な男ということで、偉大なるオズ万歳ってかんじで終わります。原作派としては、やはり、嬉しいですね…オズを立ててもらえると、嬉しいねえ~…! オズは、いいやつですよ……後年のオズをおもうとほろりとしてきます。






ネタバレがありそうな感想やツッコミなど


この映画の終盤オズはグリンダとなにかよい雰囲気になっておられましたが、その後どーなったの!!?って…思ったのですが原作的な視点から。1939の映画は全部見てないのでもしかしてそのへんが描かれてたらアレですが(描かれてないだろう…)…、原作シリーズの後半の方ではオズはオズに帰ってきて、そしてグリンダに弟子入りしていますが、そんな二人の間に愛情が…と思うとある意味で、ひじょうにもえるものがありますね…波瀾万丈のロマンスが怒涛のごとく描けそうじゃないですか妄想が止まらない。っていうかいまさらですが…オズはオズの国にこうして長年暮らすことになったのになぜ年老いたんだ?ん?? 原作読んでて全く気にしてなかった…最初から年寄りかと思ってたなんとなく…(笑) もし、オズの元々の住人以外は年をとるのだとすると、老いないグリンダと老いていくオズの間で切ないすれ違いが…とか、いいじゃないですかー燃えてくるじゃないですか―。そしてオズの国を去っていくオズを見送るグリンダ、切ないじゃないですかーいいじゃないですかー。そして帰ってきたオズとグリンダの再会燃えるんじゃないですかそれはー。そして弟子入り…という形だけど二人の愛はそこにあるみたいな。シリーズ終盤ではオズはかなりグリンダに敬意を表していて印象深かったのですが、二人には深い尊敬と愛が…それもいいなーそんなロマンスもいいな~!!と、今妄想が止まらなくなりました。

若いオズのキャラ造形はなかなかよかったです。オズ様、若いころハンサムだったのねーそれもいいねーという。復刊ドットコム版で読んだので私の中でオズのイメージはあのハゲでちょっと目つき悪いけど身なりがきちんとしてるペテン師じいさんなんですよね。あのキャラデザすごい好きです。目つきよくないところがいいです。
で、そんなハンサムなオズが悪い魔女と確執があったというのも、いいですね。だからオズは自分で魔女を退治に行かなかったのか…なるほどこんなお調子者でヘタレなオズなら、ドロシーに頼んじゃいそうだよな~と納得します(笑) まあ、オズは基本的にヘタレですからね。
オズの魔法使いの話を知らない方が見ると、オズのダメな奴っぷりが主人公として許せないのかもしれないですね。でもオズはね…そこ、一番大事なところですから、立派なやつじゃダメなんですよねえ。でもいざって時には、役に立つ良識とアイディアとペテンを発揮して頼れる偉大な人物なのですよねえ。

私が一番違和感があったのは、オズの国々の色が無視されてることでした。なんで~!まずたどり着いたところからして色んな色が爆発してるのが、ええっ?!ってなりました…けど、それも1939年の映画にならっているんですね…仕方ないんですね…。残念です……ああ…とても…。風景と服装にぜひとも各国の色をばっちりと演出してもらいたかった、そんな映像が見たかった…。あ、グリンダの服装については、どうやら原作イメージを重視してるのかな?と思いました。
あとは、冒頭に不思議な妖精が出てくるのも、なんだか疑問を感じました…。空飛ぶ猿はよかったですね、かなり強力で。

グリンダと魔女の魔法バトルシーンは、やすっぽい映像ではありましたが、なんか嬉しかったです。ほとんどペテン映像ばっかりなので、ほんとに魔法の国で魔女のちからがあるんだ、みたいなところも少し見たかったし、原作でこんなにハデに魔法バトルしたりしないので、真の力を垣間見た感じで。
グリンダも魅力的な人物に描かれてて、原作ではともすると、あまりにも超越的な存在で、人間味がないくらいに思っていたんで、こういう人間味があって朗らかで素敵な魔女なのね…って嬉しかったです。

オズの歴史については、もう原作自体が大混乱なのでこの設定はスッキリしていいのではないでしょうか…、と思ったけど、オズマ姫が出てくるとまた混乱が生じそうですね…(笑)






まあ、この映画は、そんなにすごく良いわけでもなくそんなにすごく悪いわけでもなく、ソレナリなかんじでした。オズに興味ない人なら、ふーん…ってかんじかもしれませんね…。アメリカでは結構ヒットしたとwikiに書いてありましたが、それはやっぱりアメリカ人にとっては前作や原作が、より馴染み深いからなんでしょうね。

ともかく、この映画のデキはともかくさ、
これを機に、オズ人気がだいばくはつしたりしたらいいのに。
オズシリーズ全作映画化とかしてくれてもいいんですよ?と、思う…が、これはやっぱり1939の映画の続編として作ったものだから、ここから原作映画化の流れということにならないだろうし、なってもやっぱり1939の映画の世界観を引きずるわけだから、原作通りっていうわけにいかないんでしょうね。


オズシリーズが大人気になって、オズグッズが出たり、ボームさんの作品がもっと翻訳されたらいいのに!!



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