[感想]愛の調べ



愛の調べ




クララ・シューマン(ロベルト・シューマンの妻)を主人公に、ロベルト・シューマンやブラームスとのロマンスを描くロマンス映画。
シューマン好きの私としては、もっとシューマンとクララは映画になっててもいいんじゃない?!と思うんだけど、とはいえ何本か作られてるみたいですけども、これが評判が良かったので見てみました。

トロイメライがクローズアップされすぎており、そこにすごく違和感がありますが… でも他にもシューマンやブラームスなどのいろんな曲が使われているし、使い方も素晴らしいし、キャラクターも楽しいし、印象的なシーンも多く、いい映画!!って思いました。

とくに、私の中で、ヨハンネスいいやつ!!が決定的になったね!






概要


・1947年のアメリカの映画。なので英語喋ってる不思議感
・クララとロベルトは最初からラブラブなところから始まり、ロベルトの死後のクララまで描く
・全体的に展開は早い。裁判と結婚、あっという間。
・ブラームスはもちろん、リストも出てきて結構大事な役どころを担う。ショパンとかメンデルスゾーンは、いたっけ?いないっけ?いたような、いないような…そんなていど。
・クララ役の人がピアノを演奏するシーンは多いし長くて、かなりながい演奏のシーンもある。ピアノを弾く演技がすごいとみんなが評価してたけど私には、なんか!激しい!!と思えた
・清らかなラブロマンスです。キャラみんな大体かわいいです。
・シューマンの曲は何曲も使われてるよ!
・史実と異なるところはもちろんあるがあしからず。



シューマンの曲


トロイメライが中心に演奏されます。なんといっても名曲はトロイメライっしょ的な扱いです。私としては、天使の主題~であるべきところがトロイメライになってたのには、かなりがっかりさせられた正直…。ガクッ!!って。それじゃ泣けない!!と。 でも、シューマンに詳しくない人が見るためには、仕方ない演出だから、諦めました。
トロイメライはもちろん名曲だと思いますが、シューマン=これしかない!扱いが切なくなるのも事実。だが実際私も、かつては、シューマン=トロイメライ以外知らなかったけどね…。

献呈(ミルテの花)のピアノ版を演奏するシーンが大変印象的で、なんっとロマンチック!!なんっと美しい、なんっと、詩を口ずさみながら演奏するロベルト~~~ロマンチストおおお!!そして二人が心を通わせて指輪をしたその指で夢見るように連弾する。光と風がきらきらと入り込んでくる小さなかわいらしい新居で…町を見下ろしながら。ロマンチック最高潮!フォーエバー!!大体、あの新居の階段を駆け上がるシーンからして、ときめかざるをえない。白黒映画なんだけど色が見えるようです。 あまりにも素敵なので、これのおかげで、献呈って有名なのかな?って思いました。

ピアノ五重奏曲とか森の情景とか、非常に効果的に使用されていて、すごいな、と思いました。たんなるバックグラウンドミュージックではなく、登場人物たちが遠くで演奏している…という演出。しかも選曲にも意味があるだろうな!と思わせました。シューマン好きにもグッと来る!ですよ!

ほかにも、トッカータ、謝肉祭、アラベスク…あたりを演奏してた。あとファウスト…。曲名を気にしながら2回目見てたんですが、全部見終わってないから終盤の曲はまだチェックしてません。

見なおしてみると、クララとロベルトのラブロマンスを象徴しているのは、トロイメライではなくて、献呈だなと思います。ほんとは献呈がこの映画のテーマなんだ、「愛の調べ」だもの!と思います。


その他の曲


リストやブラームスの曲が更にいくつか演奏されてるみたいです。
あんまり詳しくないからわからないけど、ブラームスは二つのラプソディー?、ハンガリー舞曲、子守唄、ワルツ。ワルツは 名曲過ぎて、それだけで泣けそうだった。 リストは…ピアノ協奏曲と、あとメフィスト・ワルツ。かな?


登場人物たち


・クララ
ロマンス映画の時代とは、このようなヒロインの時代だったのだな~。と、思います。清らかで明るく優しく、芯は強く、恋愛には疎く、でもたった一人を一生かけて愛します!という。昔の少女漫画らしい…純愛。クララはほんとにそんなかんじだもんね。イヤな気分になるシーンがなく、とってもロマンチックです。ラストは泣けた!
しかし、私の個人的なイメージとしては、クララはもうちょい優しい顔かなって、思ってたけど、勝手なイメージですはい。
前述したけど、ピアノ演奏シーンの演技、すごい激しさでビックリしました。連打!連打!連打アアア!!!ってかんじで。ピアノってこういうふうに弾くものだったのか…当時はそうだったのかな?
ピアニストしながらお母さん、たいへん!っていうシーンの謝肉祭、面白かったですね…。でも私謝肉祭好きだからもっと聞きたかったな…。

・ロベルト(シューマン)
やや老け気味…というのが残念な印象。でもクララと年齢差を表すためには仕方なかったか。それなりにオッサンなのに行動は実に子供っぽくてロベルトらしい!!これぞ我らがロベルト・シューマン!!いや むしろ本物よりも、やや安定していて明るいかもしれない的な…。
つまみ食いしたり、家政婦に適当なこと言って怒られてたり、お料理くらいできら~!ほんとはできないよどうしよう!!ってヨハンネスと一緒に滝汗になってたり、実に子供っぽくてよかったです♡ かわいいよシューマン最高だよ! ニワトリ…どうしよう…君がやれよ!(;゚∀゚)いやいやあなたからどうぞ!!(@_@;)→クララ!女なんだからクララがやって!!(; ・`ω・´)(;´д`)のシーンは私の中で伝説です、なんだあれはかわいすぎだろおおお!!ニワトリ伝説。実際私もそんなことになったら、うわああああんん、できないよおおお!!ってなるけど。
そんなロベルトさんですが、一番驚いたのは、ブラームスの心に気づいていて、クララを慰めてあげるシーン。こんな甲斐性があったのか~!ロベルトぉぉ…!! 気づいてたとかマジか~!甲斐性が盛られてる感が満載でしたが、ヒロインラブロマンス的には、こういうときめきシーンでロベルトがカッコイイところ見せてくれなきゃ駄目だよねそりゃあ…。それに、クララ崇拝なロベルトだから、君はみんなに愛される女神!僕の誇りさ!!という論法はありかもしれない。
あとは…耳鳴りとか指揮ふらふらシーンはもう見てられなかったですTT 特に指揮ダメダメシーンは。

・ヨハンネス(ブラームス)
好青年! クララのロマンスといえばヨハンネス!!実は真の主人公!!ですよね~。やっぱり男前でしたね。しかしほんとにいいやつすぎて、後年ツンツンじいさんだったとは思えないほど、素敵な好青年ですよ。
ヨハンネスの複雑な心情については、あえて直接的には描写してなくて、いちばん見どころなのはヨハンネスのこころの機微なのではないだろうか。クララは天然っぽいですし、ロベルトもめっちゃオコサマだからね。
そんなヨハンネスくんと幼いユーリアのシーンは 見てて正直ヒヤヒヤしたぜ…。ろ、ロリ… 。。。 だいじょうぶか?大丈夫なのか!? ってかなり心配になりました(笑) まあ、そういう邪な予感で見ないで、清らかな文学的目線で見ればこれは、ヨハンネスの憧れは純真な少女に対するがごとく、クララは幼い少女のごとく清らかな精神性を持ち、それにヨハンネスは惹かれているのだ…と、そういう、間接的な恋愛表現なのだ、と捉えることができ… そう捉えなくては… かもしれませんが、…なんぞで、後年、ブラームス→ユーリアだったというのを読んだことがある身としてはどうしても危ない予感がよぎってしまうのだった。でも、ここであの子守唄を演奏するのはほんとに印象的。ユーリアかわいい!ブラームスとユーリア あり!!ありだよ!!と思っちゃう。
そしてクララとの最後のシーン? で、ワルツが演奏されるところ、1回目見た時はここが一番印象的なくらいでした。ブラームスのワルツ、ほんといい曲だよね、私大好きです。あの笑い泣くような甘く切なげな旋律…。もう一回見よう…。

・リスト
なぜかいいやつだったね。いつも擁護してくれて。ビックリしました。リスト=わるいやつ!かな?ってついつい身構えて見てたのに、いつも助けてくれる。しかも、クララがリストの演奏に思いっきりケチつけたのに、それでも感心して助けてくれるとか、なんなのリストマジでいいやつ!ありがとう!!



というわけで…あれですね、めっちゃキャラ萌え的な感想ですね。
クララとシューマン周辺の人は 面白すぎるので、そういう感じでいいとおもう。
まさに正統派清純派なロマンス映画なんだろう(ロマンス映画ほとんど見たこと無いけど)と思うのだけど、ユーモアも多いし当時の時代的風景もうまく入れ込んでいて(パーティのシーンなど面白かった!)、とっても魅力的な映画だな、と思います。映画っていうか映画であることを忘れるような、というのは、現代の映画と違って規模が小さいからかな? でも音楽はかなり凝っているよ。

シューマンやブラームスをよく知らない方にもオススメ。むしろ音楽の授業でこれでも見せたほうがいいんじゃない!と思う。中学校だったか、音楽の授業でサウンド・オブ・ミュージックを見せられたけどさ~、この映画もいいと思うよ~!有名な音楽家が何人か出てくるが、人間味があって楽しいじゃない。
そして、シューマンとクララ萌え~な人には当然PUSHな作品でした、ごちそうさまでした。

そして、DVD、めっちゃ安いよ!




愛の調べ




ところで、シューマンの映画ってないの?


ショパンやモーツァルトやリストとか映画になってるんじゃないの?
シューマンの映画はないの?

この映画はクララの映画ですよね。ほかにもあるのは全部クララの映画だよね。
シューマンの映画はないの?(`;ω;´)

私なら、シューマンの映画!こう作る!というのがあるよ。シューマンの脳内お花畑…もとい脳内理想郷的な、ダヴィッド同盟を現実と交錯させた、夢幻的な感じで作るね! シューマンinワンダーランド的なやつを。病的になりそうですが。見たいな~!そういうのがみたいな~!!

いや、もちろん、クララに人気があって、クララは素晴らしくて…というのはわかりますよ。人間関係的にはクララがどう見ても中心になるから、それは確かに仕方ないと思いますよ。シューマンは病気だし。でもそんな病気シューマン映画も、いいと思…うのはわたしだけか。

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